【杉村富生の短期相場観測】 ─波乱相場に対応する小すくい戦法4銘柄!



「波乱相場に対応する小すくい戦法4銘柄!」

●目先はリスク回避の姿勢が鮮明に!

 11~12月相場はリスク回避の姿勢が鮮明となろう。海外ファンド、年金は多くが決算月を迎えるし、ファンドマネージャーはクリスマス休暇に入る。外部環境は悪化が著しい。しかし、これは予想されたことだ。10~11月の波乱予想が1ヵ月ほど後にズレただけ。筆者はずっと、「利食いを優先し、現金比率を高めておけ」と唱えてきたじゃないか。

 この投資戦術は強気、弱気とは違う。講演会、ラジオ番組では「慎重ですね」と声をかけられた。まあ、非難に近い。ただ、これがリスク・マネジメントだ。すなわち、相場の水準、方向を見極め、キャッシュ・ポジションを調節する。プロは燃え盛る炎の先を見据え、素人は熱狂の渦に突っ込む。その局面では理性を失う。いつものパターンである。

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]がエヌビディア<NVDA>を全株売却したのは正しい。「さすが」である。スッ高値圏を売るのは難しい。株価に未練が残る。逆に、買ってしまう。先週、都内の講演会では「好決算を評価、その日の寄り付きを買ったのだが、その後は急落、なぜだ?」と叫んでいる人が2名いた。需給の視点が欠落している。

 そう、「需給はすべての材料に優先する」。決算プレーでは業績の良し悪しにかかわらず、売り込まれるケースがみられる。持ち合い解消の売りもある。ソフトバンクグループの決算(上半期の最終利益2.9兆円)は評価されなかった。もちろん、急騰の反動に加え、材料出尽くし、という面があろう。これは全般相場についてもいえる。祭りの後はむなしくなる。

 なにしろ、日経平均株価は4~11月に、2万1844円幅、70.9%の急騰劇を演じたのだ。外国人(現物)は10月第1週~5週に3兆4411億円を買い越した。11月第1週は3559億円の売り越し。外国人の動向は先物を含め、注目される。高市早苗首相(サナエノミクス)に対する期待感は話題先行の感がある。少数与党を是正するためには早期の解散・総選挙が必要だろう。

●FRBは量的金融引き締めを中止する!

 さて、13日のアメリカ市場はNYダウが797ドル(1.65%)安、NASDAQ指数が536ポイント(2.29%)安と急落した。43日間に及ぶ連邦政府の窓口閉鎖は解除されつつあるが、そのダメージが大きいこと、および12月利下げ見通しの後退が売りを招いたようだ。VIX(恐怖)指数は上昇、SOX(半導体株)指数は下落している。ソフトバンクグループの株価は4月以降、4倍になった。調整は不可欠だ。12月末には1対4の株式分割を行う。FRB(米連邦準備制度理事会)は12月の利下げはともかく、量的金融引き締めは停止する。

 ここでの投資作戦・戦術は? やはり、基本は小すくい戦法だろう。AIストーム <3719> [東証S]は2026年12月期に1円配当での復配が期待されるほか、300株以上の株主に500円相当のクオカード、500円相当の ビットコインを付与する。1円配当とバカにしてはいけない。これが再建に向けてのスタートである。

 ポールトゥウィンホールディングス <3657> [東証P]の業績は経営改革が功を奏し、急浮上の見通しにある。配当は16円を行っている。連結剰余金は97億円ある。株価は328円絡み。この水準の配当利回りは4.88%と高い。1月決算だ。ゲームなどのデバッグ(不具合検出、調整)事業は安定成長が期待できる。

 タスキホールディングス <166A> [東証G] は不動産業だが、IT分野に強い。東京大学発のAI(人工知能)・宇宙ベンチャー企業に出資している。ビッグデータ解析業務などを手掛け、ユニークな存在である。PERは8.6倍と割安だ。2026年9月期の配当は40円(前期は36円)を計画している。時価の配当利回りは4.95%ある。

 メタプラネット <3350> [東証S]は一般的には理解不能な会社である。ビットコイン取引をメインビジネスとする。保有額は4500億円超だ。株価は6月19日の1930円を高値に、11月13日には388円の安値まで売られた。下落率は何と、79.9%だ。会社側は1億5000万株、750億円を上限とする自社株買いを発表済み。

2025年11月14日 記

株探ニュース


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