富田隆弥の【CHART CLUB】 波乱の為替、過熱する非鉄市況、日本株は25日線を注視



「波乱の為替、過熱する非鉄市況、日本株は25日線を注視」

◆今月、コモディティ(商品)市場で金価格(ニューヨーク先物)が5000ドル、銀(同)が100ドルを、銅が1万3000ドル(ロンドン金属取引所:LME先物)の大台をそれぞれ初めて突破した。

◆2月を迎え、国内では衆院選の投開票日(8日)が近づく。世間の関心はミラノ・コルティナ冬季五輪(6~22日)での日本人選手の活躍や衆院選の行方に注がれることになるが、投資家はマーケットから目を離すことはできない。

◆まず、為替(ドル円)だ。1月23日、日銀金融政策決定会合後に1ドル=159.22円まで円安に振れたが、そこから流れが一変した。日米通貨当局協調での「レートチェック」観測が伝わり、27日の152.10円まで一気に7円強も円高が進行したのだ。前回、為替介入が実施された2024年には、7月10日の161.81円から8月5日の141.70円まで1カ月で約20円も円高が進んでいる。同時期に、日経平均株価は7月11日高値の4万2426円から8月5日安値の3万1156円へと、およそ27%も急落した。

◆今回の介入観測により日経平均株価は多少振らされはしたものの、日足は25日移動平均線(29日時点5万2333円)を上回り、上昇基調を維持している。「節分高」や「選挙高」といったアノマリーも意識され、強気の地合いを保っている。しかし、信用取引の買い残高(23日申し込み時点、2市場合計)は5兆1161億円と、約19年7カ月ぶりの高水準に膨らんでいる。そして、その評価損益率は-1.21%(16日時点)と過熱信号を灯していることは押さえておかねばならない。

◆株価が上昇基調にあるうちは、高水準の買い残も問題にはならない。ただし現在、コモディティ市況が過熱するなど、注意信号が多くの市場に表れ始めている。相場は「需給」が最大の変動要因であり、流れに従うのが鉄則である。日経平均株価がもみ合いを下放れ、「25日線割れ」と「1月21日安値の5万2194円割れ」による陰転シグナルを発するのか否か、その行方を注視したい。

(1月29日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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