富田隆弥の【CHART CLUB】 "衆院選"が焦点だが、ナスダックに暗雲



「“衆院選”が焦点だが、ナスダックに暗雲」

◆日本では2月8日に衆院選の投開票を迎え、多くの投資家がその結果に注目している。市場では自民党単独での過半数獲得、あるいは自民党と日本維新の会による連立与党が過半数を確保するならば、「円安・株高」に向かうとの見方が多いように思われる。

◆確かに、投資家は政局の安定を好むこともあり、株式市場では与党勝利(過半数獲得)が好感されることが多い。今回も連立与党が過半数を占めた場合、週明けの株式市場は勢いよく飛び出すことも想定される。

◆ただし、日経平均株価の週足チャートは昨年4月安値の3万0792円からおよそ10カ月にわたって上昇を続け、現在は5万4000円前後と最高値圏にある。この上昇相場はすでに衆院選での与党勝利を織り込んでいる可能性がある。もしそうであれば、選挙後の株価は上昇したとしても大きく欲張ることはできず、材料出尽くしによる利益確定の売りが出ることも予想される。

◆米国のナスダック市場が調整している点も気掛かりだ。ナスダック総合指数の日足は、25日移動平均線や75日線に続き、1月20日安値の2万2916ポイントも割り込み、「陰転」の可能性を示唆している。そして、昨年10月高値(2万4019ポイント)と今年1月高値(2万3988ポイント)でダブルトップを形成する雲行きをみせている。

◆一方、日経平均株価の日足は25日線(5日時点5万2992円)を支持線とした上昇基調にあり、1月14日以降の高値保ち合いを上放れるならば、5万7000円~6万円処を目指す可能性もある。流れに従うのが相場の鉄則であり、上昇は大いに歓迎する。ただ、「節分天井」「選挙天井」というアノマリーもある。信用取引の買い残高(1月30日時点、東京・名古屋2市場)は5兆3867億円と19年8カ月ぶりの高水準に膨らんでおり、支持線である25日線割れのシグナル点灯に注意を払いながら対応していきたい。

(2月5日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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