話題株ピックアップ【夕刊】(1):象印、テクセンド、カドカワ
■象印マホービン <7965> 1,666円 +166 円 (+11.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
象印マホービン<7965>がマドを開け急伸。同社は30日の取引終了後、26年11月期第1四半期(25年11月21日~26年2月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.7%増の303億8400万円、営業利益は同28.3%増の43億3300万円、最終利益は同20.5%増の27億6000万円となった。大幅増益で、営業利益の通期計画に対する進捗率は約66%に上り、見直し買いが集まった。国内での販売が好調に推移したほか、円安による輸入コストの上昇を背景に価格転嫁を進めたことも、収益を押し上げる要因となった。
■テクセンドフォトマスク <429A> 2,946円 +153 円 (+5.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
テクセンドフォトマスク<429A>が大幅続伸。野村証券は30日、同社株のレーティングを3段階で最上位の「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は4000円とした。同社は、半導体製造の露光工程に使用されるガラス基板のフォトマスクを製造・販売し、外販フォトマスク市場でトップシェアを誇っている。同市場は外販比率の拡大に伴い、半導体ウエハーより高い成長を見込んでいる。また、外販市場のなかでもグローバルで供給体制を持つ同社は需要を取り込みやすく市場をアウトパフォームする、とみている。
■KADOKAWA <9468> 3,797円 +159 円 (+4.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
KADOKAWA<9468>が反発。30日の取引終了後、アクティビスト(物言う株主)として知られている香港のオアシス・マネジメント・カンパニーがカドカワの株式について、買い増しを続けていたことが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、オアシスの保有割合は11.85%から13.76%に上昇した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」。報告義務発生日は23日となっている。
■UACJ <5741> 2,307円 +89 円 (+4.0%) 本日終値
UACJ<5741>や日本軽金属ホールディングス<5703>が上伸。イランが中東最大のアルミニウム精錬所を攻撃したと28日に伝わった。これを受けてアルミニウムの供給不安が高まり、ロンドン金属取引所(LME)のアルミ先物相場に強い上昇圧力を掛けることとなった。30日の米株式市場ではアルミ精錬大手であるアルコア<AA>が買われ、前の日に比べ8%を超す上昇で取引を終了。31日の東京市場においてもアルミ相場高による収益拡大の思惑が関連株に広がる形となり、UACJと日軽金HDへの物色意欲を高めて株価を押し上げた。
■山善 <8051> 1,437円 +54 円 (+3.9%) 本日終値
山善<8051>がリスクオフ相場に流されず強調展開。機械商社で工作機械や物流機器の取り扱いで実績が高い。売上高の6割以上を占める生産財を中心に好調で業績押し上げに寄与している。経営効率化に向けた取り組みにも余念がなく利益率の改善も顕著だ。そうしたなか、30日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の100億円から115億円(前期比21%増)に増額しており、これを評価する買いを呼び込んだ。PERやPBRなどバリュエーション面も割安で、配当利回りも3.7%前後と高いことで、水準訂正余地に着目した買いも根強い。
■テクマトリックス <3762> 1,779円 +63 円 (+3.7%) 本日終値
テクマトリックス<3762>は反発。30日の取引終了後、米パラソフト社が開発したC言語/C++言語対応テストツール「C/C++testCT2025.2」の販売を始めると発表した。オープンソースによるユニットテストフレームワーク「GoogleTest」を機能安全開発で活用するためのユニットテストツールであり、収益貢献を期待した買いが入ったようだ。GoogleTestは自動車業界をはじめ多様な業界で採用が増えている一方、使用するユーザー自身がコストを払ってツール適格性評価を行う必要がある。販売するテストツールはコードカバレッジ計測やテスト管理・テストトレーサビリティー確保などの機能が付いており、機能安全規格への効率的な対応ができるという。
■デンソー <6902> 1,947.5円 +56.5 円 (+3.0%) 本日終値
デンソー<6902>が買われた。同社はきょう午前11時30分ごろ、26~30年度を対象とした中期経営計画「CORE2030」を策定したと発表。連結売上収益目標を8兆円以上(26年3月期は7兆4200億円の見込み)としていることが買い手掛かりとなったようだ。30年までの5年間で研究開発に3兆7000億円、設備投資に2兆2000億円、IT・知財・人財などの価値創造基盤に7000億円を投入する計画。また、成長への投入と株主還元をあわせて8兆円以上を目指すとしている。
■滋賀銀行 <8366> 1,863円 +40 円 (+2.2%) 本日終値
滋賀銀行<8366>が切り返し急。銀行株のなかでも上昇が顕著となっている。滋賀県地盤の同行に対しては、地銀を中心に投資するありあけキャピタル(東京都中央区)が5%超を保有する大株主に名を連ねるほか、政策保有株を多く保有する地銀として注目を集めている。前週末27日に名古屋銀行<8522>としずおかフィナンシャルグループ<5831>が経営統合で基本合意したと発表し、地銀の再編機運の高まりが意識されるなかで、日銀が需給ギャップの再推計を発表したことにより、早期利上げ観測も一段と高まるようになった。地銀株に関しては、このところの国内金利の急上昇による保有債券の含み損を巡る懸念があって下押し圧力が高まっていたが、足もとでは金利の急上昇は一服している。更に31日の東京市場では、トランプ米大統領がイランに対する軍事作戦を終了する用意があると側近に伝えたと一部で報じられ日経平均株価が朝安後に切り返す流れとなった。全体相場を横目に滋賀銀に対しては再編機運の地銀の注目株としての物色意欲が顕在化する形となり、ショートカバーを誘発する形で株高に弾みをつけたようだ。
■ウイングアーク1st <4432> 2,595円 +54 円 (+2.1%) 本日終値
ウイングアーク1st<4432>が反発。同社はきょう、サイバートラスト<4498>とeシールや電子署名などに代表されるトラストサービスの国内普及促進、及び人工知能(AI)時代に対応したデジタルトラスト基盤の構築に向けて協業することで合意したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この協業により、商取引で発生する多様な帳票・文書のデジタル化において、その真正性を技術的に保証し、なりすましや改ざんを防止することで、AIによる自動解析やデータ処理の前提となる安全なデータ流通を確保。企業間取引の完全ペーパーレス化における法的信頼性と業務効率の両立を実現するとともに、グローバル基準に準拠したトラスト基盤の構築を通じ、AI時代に即した高度なデータ活用社会の実現につなげるとしている。
■オムロン <6645> 4,432円 +86 円 (+2.0%) 本日終値
オムロン<6645>は高い。30日取引終了後、デバイス&モジュールソリューションズビジネス(電子部品事業)を米投資会社のカーライル・グループに譲渡すると発表した。子会社のオムロンデバイスに電子部品事業を承継させ、この新会社(譲渡事業価値810億円)の全株式をカーライルに売却する形で行う。株式譲渡実行日は10月1日。事業の選択と集中による今後の収益力向上への期待が高まったようだ。
株探ニュース
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