【植木靖男の相場展望】 ─AI・半導体関連の主役人気が続く



「AI・半導体関連の主役人気が続く」

●カギを握るエヌビディア、SBGの動向

 日経平均株価はこれまで通り下げれば上昇し、上げれば下げるといった一見規則正しい展開をみせている。目先的には5月25日に終値で6万5000円台に乗せ、その後もたつく場面もあったが、29日には早くも最高値を更新し6万6000円台へと歩を進めている。4月以降の相場は下げても25日移動平均線水準までと規則正しい。

 このわが国の株価は、かつての平成バブルとは異なり、米国株バブルの追随型バブルである。要は、米国株次第なのだ。

 理屈でいえば、目先はイラン戦争の行方次第といえようが、戦闘終結が近いとするトランプ米大統領の発言通りに果たして事態は進展するのか。先行きの戦闘再開のための準備期間であるのかもしれない。仮に戦闘が再開するのならば原油価格は再び上昇し、1バレル=120ドル、150ドルということもないとは言えない。その場合、米国でインフレがさらに強まる一方、わが国は円安・株安・債券安のトリプル安に見舞われる可能性がある。

 そうなるかどうかは分からない。頼りになるのは、株価の動きだ。株価は嘘をつかない。仮に間違っていたとすれば、直ちに修正される。

 現状の日本株は高値追いを続けている。米国ではNYダウ、ナスダック総合、S&P500が揃って高値更新中だ。ただ、米国ではAI(人工知能)相場の主役であるエヌビディア<NVDA>が軟調な展開である。一方、日本の主役、ソフトバンクグループ(SBG) <9984> [東証P]も足もとで高値を更新後に調整をみせている。この両雄がさらに調整色を強めるのか、もしくは再びここで買い転換するのか。市場全体をみる上で分岐点に差し掛かっていることに注目したい。

●寄り道はあっても主役は変わらず

 さて、今後の物色対象だが、引き続きハイテク株が主力であることは言うまでもない。平成バブル時の主役は不動産株だったが、今回は違う。あくまでもAI・ 半導体関連を中核とするハイテク株だ。

 エヌビディアやソフトバンクグループが軟調だと寄り道をしたり、ときに非ハイテクの好業績株に物色が移行する。しかし、主役は変わらないように思える。

 以上を踏まえて当面の銘柄を考えると、以下のような銘柄に注目したい。

 まずは大型株から日立製作所 <6501> [東証P]だ。産業用エレクトロニクスで世界トップクラスだ。フィジカルAI(人工知能とロボティクスの融合)の開発・実装に力を注ぐ。鉄道システムでは圧倒的な強みを持つ。

 次いで村田製作所 <6981> [東証P]。AIサーバー向けに需要が伸びる積層セラミックコンデンサ(MLCC)では世界シェア4割を握る。

 また、TDK <6762> [東証P]にも注目だ。2030年度までにAI関連の売上高を3倍の6000億円規模に拡大する方針だ。また、スマートフォンなどに内蔵される小型リチウムイオン電池で世界トップシェアを誇る。

2026年5月29日 記

株探ニュース


本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。

本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。