【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 「AI・半導体+金融株」の2本柱相場が本格化へ!



「『AI・半導体+金融株』の2本柱相場が本格化へ!」

●日銀の利上げは主役交代をもたらすのか

 米国とイランの終戦協議はどうなるのか。大いに気になるものの、もう一つ気になることがある。6月15日-16日に開かれる日銀金融政策決定会合だ。現時点では利上げの可能性はかなり高い。市場ではすでに織り込みが進んでおり、マスコミの報道内容を見ても政策金利を0.25%引き上げて1%とするだろう--こんな見方でほぼ一致している。

 では、利上げによって東京市場の流れは大きく変わるのか。特に投資家が気にしているのが、ここまで市場をけん引してきたAI(人工知能)・半導体関連株への影響だ。AI・半導体関連の一極集中相場が終わるのではないか。こんな声も聞かれるようになっている。中核銘柄の東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、キオクシアホールディングス <285A> [東証P]などの値がさ株が、不安定な動きになっているからだろう。

 しかし、私はAI・半導体相場そのものが終わるとは考えていない。理由は単純だ。AI向け半導体、データセンター、光通信、ヒューマノイド、フィジカルAIなどの分野はまだ普及の初期段階にあるからだ。企業の設備投資意欲も強く、世界的な需要拡大トレンドも続いている。多少の金利上昇で成長シナリオが崩れることなどは考えられない。

●地銀株は業績改善と株高が同時進行へ

 では、金融株はどうか。こちらにはもちろん利上げはプラスに働く。 メガバンクや 地方銀行にとって金利上昇は貸出金利の上昇につながり、利ざや拡大要因となる。長年の超低金利政策の下で苦しんできた銀行業界にとってはまさに追い風であり、16日の利上げ決定が待ち遠しくてたまらないに違いない。

 特に地方銀行は預金基盤が厚く、金利上昇メリットを受けやすい。再編期待も依然として消えておらず、業績改善と株価上昇が同時進行する可能性が高い。もちろん、利上げ直後は市場全体に警戒感が広がり、一時的に利益確定売りが出ることも考えられる。しかし、それは相場の終わりを告げるものではなく、資金の流れが変化する過程と見るのが正解だ。

 以上を踏まえると、やや楽観的に過ぎるかもしれないが、AI・半導体関連が主役の座を維持しながらも、金融株が新たな上昇グループとして加わる。こんな「2本柱相場」が形成される可能性がある。

 そこで注目はもちろん、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]の3大メガバンクをはじめ、りそなホールディングス <8308> [東証P]などが知名度も高く、安全投資に向く。

 ただ、利上げの恩恵はメガバンクにとどまらず、地方銀行やネット銀行なども等しく受ける。この観点からは先端半導体メーカー、ラピダスの拠点がある北海道千歳地域に強い北洋銀行 <8524> [東証P]が魅力的だ。今年はAI・半導体関連として買われてはいないものの、今後は利上げと半導体製造周辺企業として再評価されることだろう。

 千葉県内3行(千葉銀行 <8331> [東証P]、京葉銀行 <8544> [東証P]、千葉興業銀行 <8337> [東証P])のうち3番手ながら、27年4月に千葉銀行との統合で合意している千葉興業銀行が魅力的だ。東京への進出にも積極的で、千葉銀行との統合により営業領域はさらに拡大し、成長が期待できる。もちろん、統合相手の千葉銀行も同様に魅力的だ。

 経営統合では、他に群馬銀行 <8334> [東証P]も投資対象として合格だ。27年4月に第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]と経営統合する予定であり、経営力の強化は株価の押し上げ要因になる。

 最後に、私が住む地元の横浜フィナンシャルグループ <7186> [東証P]はどうか。地銀首位としてその収益力に問題はなく、投資魅力は十分だ。加えて、なんといっても好ましいのは、「コンコルディア」という意味の分かりづらかった社名を変更し、「横浜フィナンシャル」と“横浜”の地名を入れるようになったことだ。これだけでも私から見ると、株価の続伸はほぼ確定となる。
2026年6月5日 記

株探ニュース


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