富田隆弥の【CHART CLUB】 7万円台に躍進、陰転注視のサマーラリー



「7万円台に躍進、陰転注視のサマーラリー」

◆6月12日に世界の投資家の注目を集めたスペースX<SPCX>がナスダック市場に上場した。イラン情勢を巡る不透明感やこの巨額IPO(新規株式公開)に伴う換金売りなどで、日経平均株価は6月3日高値の6万8786円から11日安値の6万2335円まで調整し、25日移動平均線を割り込む場面もあった。だが、その後は米国とイランによる戦闘終結に向けた合意もあり、18日には6日連騰を演じて史上初となる7万1000円台へと躍進している。

◆今週(6月15日~19日)は、日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催が予定されていたこと、テクニカル指標に過熱シグナルが点灯していたこともあり、筆者は乱高下の展開を想定していた。しかし、その懸念をよそに、日経平均株価はあっという間に7万1000円台に乗せ、19日もさらに上値を試す展開となる公算が大きい(本稿執筆は18日)。

◆歴史的なAI(人工知能)・半導体株相場は、物色の矛先を電子部品や素材関連へと広げている。株式市場にとってそれ自体は良いことといえるが、すでに指数のチャートは腰を大きく伸ばしている。平均線総合カイ離率は61%に拡大し、順位相関指数(RCI)やストキャスティクスなどは高値圏に張り付いている。チャート面から上昇余地を説明するのは難しい領域にきている。

◆6月の相場は、5月中旬に調整を入れたことで反動が生じやすかった。また、株主総会やボーナス支給日といった要因を背景に、株価上昇のアノマリー(経験則)もある。だが、その後は7月にピークアウト、8月半ばまで夏休み(調整)といった流れの変化を示唆するアノマリーが控えていることも忘れてはならない。いまは「流れに従え」を地で行く展開だが、上昇を加速させている相場だけに、下値支持線など日足の陰転信号に注意しながら対応していきたい。

(6月18日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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