話題株ピックアップ【夕刊】(1):シャープ、トライアル、カドカワ


■シャープ <6753>  665.5円  +87.5 円 (+15.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 シャープ<6753>が後場終盤に上げ幅を拡大。24日、台湾の鴻海精密工業と新規事業における戦略的な協業に関する覚書を締結したと発表。これを材料視した買いが入った。AIインフラ・ソリューションやエネルギー・ESG関連アプリケーション、ロボティクスなどをさまざまな分野を対象に、革新的な製品・サービスの共同開発を進める。AIインフラ関連では、シャープが市場参入を表明しているAIサーバー事業において、同社ブランドの関連製品・ソリューションの展開を検討する。

■トライアル <141A>  3,035円  +232 円 (+8.3%)  本日終値
 トライアルホールディングス<141A>は続急伸。23日の取引終了後に、既存借入のリファイナンスを目的に、三菱UFJ銀行をアレンジャーとしたシンジケーション方式によるタームローン契約を締結すると発表しており、好材料視された。25年7月に買収した西友の買収資金に関するもので、三菱UFJ銀行をアレンジャーに国内の金融機関から合計3674億円を借り入れる予定。これに伴い、26年6月期に借入関連費用として約55億1100万円を営業外費用として計上する見込みだが、業績予想には織り込み済みとしており、つなぎ融資からの借り換えにより資金繰りへの懸念が後退したとの見方が強いようだ。

■KADOKAWA <9468>  3,346円  +179 円 (+5.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 KADOKAWA<9468>は3日ぶり反発。アクティビストとして知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが23日付で関東財務局に提出した変更報告書で、カドカワ株の保有割合が13.76%から15.25%へ増加したことが判明した。報告義務発生日は6月16日。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。

■パナHD <6752>  4,454円  +224 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 パナソニック ホールディングス<6752>が3日ぶりに大きく切り返す展開。荒れた地合いに流されることなく、根強い買いが観測される。総合家電大手という従来のイメージを払拭し、現在のマーケットではAIデータセンター関連の切り口でにわかに投資資金の波状的な買いを誘導している。莫大な電力を消費するAIサーバー向けバックアップ電源で断トツのシェアを有するほか、GPU(画像処理半導体)などAIアクセラレータ周辺の電子材料や部品でも子会社パナソニックインダストリーを通じて積極展開を図っている。このほか、AIサーバーの熱問題にもアプローチし、サーバー冷却(水冷)分野に傾注している。そうしたなか、23日の日本経済新聞電子版が「(パナソニックインダストリーが)AIデータセンター向けの蓄電装置(スーパーキャパシタ)を開発した」と報じており、これが足もとの株価を刺激する格好となったもようだ。2027年2~3月をメドに北海道千歳市の工場で量産する計画が伝えられている。

■NSグループ <471A>  1,428円  +55 円 (+4.0%)  本日終値
 NSグループ<471A>が大幅反発。23日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を81万株(自己株式を除く発行済み株数の1.66%)、または15億円としており、取得期間は7月1日から8月31日まで。資本効率の改善及び株式報酬型ストックオプション(新株予約権)制度において交付される株式に充当するためとしている。

■日本空港ビルデング <9706>  4,875円  +180 円 (+3.8%)  本日終値
 日本空港ビルデング<9706>は反発。23日の取引終了後、羽田空港の国内線旅客取扱施設利用料を9月搭乗分から変更すると発表しており、材料視した買いが入った。大人(満12歳以上)の利用料は現行の450円から580円、小人(満3歳以上12歳未満)の利用料は220円から290円に引き上げる。また、2027年5月からは大人の利用料を更に10円増やし590円とする。

■トレンドマイクロ <4704>  5,643円  +153 円 (+2.8%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>が反発。同社は23日、米オープンAIの「デイブレーク・サイバー・パートナー・プログラム」への参画を発表した。同社はサイバーセキュリティーに特化して構築されたオープンAIのフロンティアAIへのアクセスを獲得したという。発表内容を手掛かり視した買いが入ったようだ。AIを活用したサイバーセキュリティープログラムの「デイブレーク」について、内部テスト段階から信頼できるセキュリティー・パートナーへと移行・拡大するにあたり、トレンドは最初に選ばれたベンダーの1社となったとしている。

■テクマトリックス <3762>  1,687円  +44 円 (+2.7%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>が5日ぶりに反発。この日、100%子会社クロス・ヘッドが、業務アプリの伴走開発サービス「App×Boost(アップブースト)」の提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。同サービスは、企業におけるDX推進で増えているノーコード・ローコードツールの導入時に直面する課題を解決することを目的としたもので、プログラミングに精通したエンジニアが開発パートナーとして顧客に伴走。また、要件整理から改善までのサイクルを短期間で繰り返すアジャイル開発により、業務アプリを継続的に進化させ、変化する業務課題にも柔軟に対応するとしている。

■荏原実業 <6328>  2,457円  +60 円 (+2.5%)  本日終値
 荏原実業<6328>が反発。23日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドと共同保有者による保有割合が9.63%から10.65%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としており、報告義務発生日は6月16日となっている。

株探ニュース


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