【植木靖男の相場展望】 ─トランプ大統領の相場願望とは?



「トランプ大統領の相場願望とは?」

●来週が一つの分岐点に

 日経平均株価は6月25日、終値ベースでの史上最高値更新を果たしたが、TOPIX(東証株価指数)は足元で出遅れが目立つ。

 一方、世界の株式市場の牽引役である米国では、ナスダックが6月1日に史上最高値をつけて調整局面入りしたが、代わってNYダウが上昇しており、物色対象の交代が上手に行われている印象がある。

 一見すると、ナスダックに近い日経平均株価も安くなりそうなものだが、同じAI(人工知能)・半導体関連株が主役と言っても、日本では部品、部材の企業が中心というイメージが強い。

 さて、その米国市場の行方をどうみればよいのか。米国市場はトランプ米大統領次第とよく言われる。いまトランプ氏が最も気にかけていると推測されるのが、秋に行われる米中間選挙であり、ここに向けて株価が上昇していくことこそ、彼の望みなのだろう。

 とはいえ、この水準から秋に向けて一直線の上昇を期待することは厳しい。だとすると、7月頃にいったん休みを入れた後、中間選挙に向けて上昇を再開する。これがトランプ大統領の望む展開と言えそうだ。このシナリオを踏まえると、これからが重要な季節となるはずだ。また、この見方が正しいとするのならば、日本株も同様の展開をみせよう。

 筆者は日本株はいま令和バブルの道を辿っているとみている。1000円を超す上昇となる日が幾度となく現れていることが、その証しである。バブルの途上にあるのであれば、物色の流れはこれまでと変わることはあるまい。かつて、平成バブルの時に、不動産が主役であり続けたのと同様である。今回はAI・半導体関連が最後まで主役を守り切るとみてよい。時に物色が変化したとしても、それは一時的なもので長くは続かないはずだ。

 さて、目下の東京市場だが、市況は強くもあり、弱くもあるといった情勢にあり、株価自体が迷っている印象だ。来週(6月29日-7月3日)が一つの分岐点となるか。いま買い方、売り方のいずれもが「勝ちは我にあり」と思っているはずだ。焦点は言うまでもなく6月24日安値の6万8461円を守り切れるかだ。売り方としてはこのラインを崩せるかがポイントとなる。

●大本命ソフトバンクグループの出直りあるか

 上述したように、物色対象としてはAI・半導体関連が主役となる。個別ではルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]に注目したい。車載マイコンで世界トップ級。いまの時点では、出来高が少ない中で値だけが飛んだ銘柄は避けたい。その点、同社は出来高も十分だ。

 また、金利上昇がまだまだ続くと予想されることを踏まえれば、やはり金融株は外せない。その筆頭は日本最大の民間金融グループの三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]だ。圧倒的な収益力は折り紙付きだ。

 積水化学工業 <4204> [東証P]も面白そうだ。建築資材の塩化ビニール管の価格が最高値を更新している。

 このほか、大本命のソフトバンクグループ <9984> [東証P]も目が離せない。この銘柄は当面のピークをつけた感もあるが、再度出直りをみせるか注目したい。

 最後に繰り返しとなるが、出来高が少なく値だけが飛ぶ銘柄は、このような時期には不向きであることは強調しておきたい。銘柄を選別する際、出来高には細心の注意が必要だ。

2026年6月26日 記

株探ニュース


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