【杉村富生の短期相場観測】 ─夏相場のターゲットになる特選銘柄群!



「夏相場のターゲットになる特選銘柄群!」

●7~8月は「森を見ず、木を見よ」の投資戦術を!

 7~8月相場は基本的に、個別物色の展開となろう。再三指摘しているように、インデックスは“高値しぐれ”商状だ。日経平均株価が6月22日の史上最高値7万2831円(ザラバベース)を奪回し、一段高に進むにはAI(人工知能)、 半導体、 データセンター関連セクターの反発が欠かせない。しかし、目先は値固めが必要ではないか。

 実際、主役のキオクシアホールディングス <285A> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]は戻り売り圧力が強い。当たり前の話だが、急落後の上昇には初期の急騰局面の数倍のエネルギー(売買代金の膨らみ)が不可欠だ。それが可能か、否か。ソフトバンクグループの場合、米オープンAIなど外部環境の影響を受ける。

 もちろん、個別物色機運は旺盛だ。小田原機器 <7314> [東証S]、LiNKX <584A> [東証G]、Liberaware <218A> [東証G] 、KOKUSAI ELECTRIC <6525> [東証P]などが人気を集めている。筆者は個人的に、小田原機器にお世話になっている。それって、どういうことか。

 筆者の自宅は駅まで歩いて10分ほどだが、雨の日はバスに乗る。時間的にはほぼ同じか、ちょっとかかる。しかし、濡れずに済む。その東武バスのICカードシステム、運賃箱が小田原機器製なのだ。これは助かる。雨が降ると、必ず小田原機器の表示が目に入る。常々、「この会社は頑張っているな」と思っていた。株価の動兆は嬉しい限りである。

 LiNKXは本社を東京都港区のアークヒルズ、アーク森ビルに置いている。都心の一等地に、本社を構えられるのは収益力の高さを意味する。

●AI・半導体関連の周辺を狙う!

 全般相場については弱気でないし、先行きを悲観しているわけではない。6月後半以降、「高値保ち合い」(日経平均株価は7万円を挟み、ボックスゾーンの動き)と主張している。ただ、トレンドは株高である。トランプ米政権、高市政権ともに、株式市場を重視し、次々に支援策を打ち出している。国策は株高だろう。

 トランプ口座(2025年1月~2028年12月に生まれた子どもの口座に政府が1000ドルを拠出、18歳になるまで運用益は非課税)、高市政権が推進する370兆円の成長戦略投資などが好例といえる。トランプ政権にはマーケットに精通しているラトニック商務長官(元証券会社経営者)、ベッセント財務長官(ヘッジファンド出身)がいる。

 さらに好業績&好需給が株高を支える。企業業績は2027年3月期、2028年3月期とも2ケタ増益予想だ。需給面では海外投資家の買い継続に加え、年間20兆円ペースの自社株買い、NISA(少額投資非課税制度)を通じた個人資金(年間18兆円)の流入がある。ETF(上場投資信託)の配当金捻出の売り(1.7兆円)は一巡した。需給は好転する。

 物色面はどうか。やはり、好業績はもちろんのこと、株価妙味のローツェ <6323> [東証P]、SUMCO <3436> [東証P]、タツモ <6266> [東証P]が狙い目だろう。AI、半導体、データセンター関連セクターの出遅れだ。相場的に“若い”のが魅力的である。このほか、note <5243> [東証G]が動兆しきりとなっている。

 このセクターには新成長企業(業態変貌)が続出だ。プリント基板関連プレス装置の北川精機 <6327> [東証S]、半導体パッケージ基板用絶縁材料ビルドアップフィルム(世界シェア85%)の味の素 <2802> [東証P]、AIサーバー向けバックアップ電源、AI半導体用の電子材料のパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]など。

 パナソニック ホールディングスはグループ企業がGPU(画像処理半導体)などAIアクセラレータ周辺の部材、データセンター向けの電源装置、サーバー冷却装置(水冷)など多方面に展開している。荒川化学工業 <4968> [東証P]は天然樹脂のロジンがAIデータセンター向けの半導体材料、洗浄剤用に伸びている、という。

2026年7月10日 記

株探ニュース


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