日本最大株主のGPIFが25年度末の保有株一覧(1749社保有)を公表、運用資産は69.7兆円


 世界最大級の年金基金とされる、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7月3日に2025年度の資産運用状況を発表した。運用収益は41兆3995億円のプラスと前年の1兆7334億円のプラスから拡大し、23年度の45兆4153億円のプラスに次ぐ歴代2番目の大きさだった。プラスは6年連続。運用資産全体の収益率は前年の0.71%から16.47%に大きく伸び、運用資産は293兆6437億円と前年の249兆7821億円から大幅に増加した。運用資産構成は国内株式が71兆3905億円、国内債券が74兆4973億円、外国株式が74兆3569億円、外国債券が73兆3990億円となっている。

 資産別の運用収益では国内株式が20兆4556億円のプラスと前年の8200億円のマイナスから急改善した。外国株式の収益は16兆6240億円のプラス、外国債券が8兆406億円のプラスと外国資産も好調だった。国内外の株価上昇と為替の円安が収益を押し上げた。一方、国内債券は3兆7207億円のマイナスだった。国内金利が上昇(債券価格は下落)したことが響いた。

 国内株式では、上場企業の株式を直接保有する運用資産が69兆7184億円(26年3月末時点)と前年から14.6%増加した。日本全体の株式時価総額1213兆円(同)に対して5.75%を保有するGPIFは日本市場における最大の株主である。また、保有銘柄は1749社にのぼる。保有時価総額ベースではトップは前年に続きトヨタ自動車 <7203> [東証P]、2位は前年3位の三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、3位は前年4位の日立製作所 <6501> [東証P]が入った。持株比率ベースではトップが日本電波工業 <6779> [東証P]、2位はミスミグループ本社 <9962> [東証P]、3位はカナデビア <7004> [東証P]だった。

 前年からの変化を見ると、保有銘柄数は1801から1749と52銘柄減少した。そうした中、新規にSBI新生銀 <8303> [東証P]、ソニーフィナンシャルグループ <8729> [東証P]、テクセンドフォトマスク <429A> [東証P]など46銘柄を取得。一方、日経平均株価が25年度1年間で43.4%高と大幅に上昇する中、利益確定売りやリバランスなどにより98銘柄を売却しポートフォリオから外した。また、持株比率が3%以上増えた銘柄はハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証P]、JX金属 <5016> [東証P]の2銘柄だった一方、3%以上減った銘柄はニデック <6594> [東証P]、三井松島ホールディングス <1518> [東証P]、日本板硝子 <5202> [東証P]など4銘柄だった。

 なお、GPIFは保有株を信託銀行などに信託しているため、有価証券報告書の「大株主の状況」には登場しない。

 →【日本の最大株主】GPIF、25年度保有株【時価総額:69.7兆円】の銘柄一覧をみる

株探ニュース


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