今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、半導体一時下げ止まりも中東再緊迫化が重石



■今週の相場ポイント
 1.日経平均は3週ぶり反発、一時6万7000円台
 2.連休明け相場急伸、前週末急落の買い戻し
 3.アルファベット決算、AI投資額を引き上げ
 4.再び中東悪化、フーシ・サウジ対立も勃発
 5.資源株や銀行株がしっかり、内需系も堅調

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比470円(0.7%)高の6万4611円と、3週ぶりに上昇した。

 今週は主力のAI・半導体関連株に下げ止まりの気配がみられ、全体相場は再び上値を試すかに思われた。が、週末にかけて伸び悩んだ。混迷を極める中東情勢と原油高への警戒感が再燃し、市場センチメントが急速に冷え込んだ。

 海の日を含む3連休明け21日(火)の日経平均は急伸。上げ幅は2000円を超えた。前週末に急落していたこともあり、買い戻しの動きが広がった。前日の米国株市場でこれまで調整局面にあった半導体株が下げ止まり、投資家心理の改善につながった。22日(水)は小反落。前場はリスク選好の地合いで上値指向を強め、日経平均は一時6万7000円台を回復した。しかし、後場に入ると値を崩す展開となり結局マイナス圏で取引を終えた。中東情勢の混迷と、それによる原油市況の上昇を受けたインフレ警戒感が重荷となった。23日(木)は上昇に転じた。この日も日経平均は一時6万7000円台を回復。前日の米半導体株高が手掛かりとなった。日本時間朝方に米アルファベット<GOOG>が決算発表とあわせ、AI投資額を引き上げたことを材料視する向きもあった。全体相場は朝方の買い一巡後は伸び悩んだ。引き続き中東情勢の悪化が意識された。ホルムズ海峡を巡って米国とイランが対立を深めるなか、その代替ルートとされる紅海では今週に入りイエメンの武装組織フーシ派が海上封鎖を行うと宣言。この日、フーシ派がサウジアラビアのタンカーを攻撃したことが伝わった。個別では原油高で資源株、インフレ懸念による金利の先高観から銀行株がしっかりの展開だった。24日(金)は急反落。日経平均は一時2000円以上値下がりした。中東情勢を嫌気する流れが続いた。ディフェンシブ関連や内需株の一角は堅調だった。

■来週のポイント
 来週は日米の中銀会合が開かれる。ともに政策金利は据え置きの公算であるが、関係発言で思わぬ風が吹く可能性には注意したい。また、日米テック系大手の決算発表が多く控えている。足もと軟調なAI・半導体関連株だが、サプライズ的な発表で市場の空気が好転することに期待したい。

 重要イベントとしては、国内では31日朝に発表される6月の完全失業率、有効求人倍率、鉱工業生産が注目される。海外では28日に発表される米国7月コンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に発表される米国4-6月期GDP、米国6月の個人所得と個人消費支出、31日に発表される中国7月製造業PMIに注視が必要だろう。

■日々の動き(7月21日~7月24日)

【↑】   7月21日(火)―― 3日ぶり急反発、半導体関連を中心に買い戻し
 日経平均 66232.19( +2091.07、+3.26)  売買高23億2198万株 売買代金 9兆9675億円

【↓】   7月22日(水)―― 小反落、朝高も戻り売りで後場に値を消す
 日経平均 66115.60( -116.59、-0.18)  売買高22億669万株 売買代金 10兆4377億円

【↑】   7月23日(木)―― 反発、米半導体株高で主力株の一角が高い
 日経平均 66422.60( +307.00、+0.46)  売買高19億1353万株 売買代金 8兆5663億円

【↓】   7月24日(金)―― 大幅反落、AI・半導体株安で6万5000円台割れ
 日経平均 64611.15( -1811.45、-2.73)  売買高19億2293万株 売買代金 8兆4378億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、22業種が値上がり
 (2)中東情勢の再緊迫化でINPEX <1605> など鉱業が値上がり率トップ。資源株は出光興産 <5019> など石油、住友鉱 <5713> など非鉄も高い
 (3)三菱UFJ <8306> など銀行、かんぽ生命 <7181> など保険、野村 <8604> など証券といった金融株が大幅高
 (4)輸出株は三井海洋 <6269> など機械、イビデン <4062> など電機が堅調だが日本MDM <7600> など精密機器は安い
 (5)内需株もまちまち。東洋エンジ <6330> など建設、三菱倉 <9301> など倉庫・運輸が上昇したが高島屋 <8233> など小売は下落
 (6)値下がり率トップはリクルート <6098> などサービス

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) フィジカルAI
 2(2) 半導体 ── 「SOX指数」弱気相場入りで錯綜する思惑
 3(3) 地方銀行
 4(4) データセンター
 5(7) 人工知能
 ※カッコは前週の順位

株探ニュース


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