【植木靖男の相場展望】 ─7月最終週は大きな岐路に?!



「7月最終週は大きな岐路に?!」

●高値奪回へ態勢を整えられるか

 東京株式市場はここへきて一段と混迷の度合いを深めつつある。日経平均株価は今年の4月以降、短期的には高値から下げても10日前後で再び高値を突破してきた。しかし、6月22日に7万2831円の史上最高値を付けた後は、いったんは踏みとどまって高値に挑むかにみえたが失速し、更なる下げ相場に入ってしまっている。

 このことからみても、今後の行方は厳しい状況にあるといわざるを得ない。来週、再び高値に挑むべく態勢を整えられるのか、あるいは7月17日安値の6万2704円を下回ってしまうのか。その動向は、今後の展開を占う上で重要な判断材料となりそうだ。

 もちろん、これはあくまでも短期的な見方であり、中長期つまり数年先をみれば、多くの識者が競って唱える強気論が正しいのかもしれない。しかし、短期といえどこの変調の兆しは、異常ともいえるここまでの上昇相場を鑑みれば、厳しい下げがあり得ることを示唆している可能性がある。

●NYダウにも兆す変調のサイン

 では、当面の物色対象はなにか。前回のバブル相場の主役は不動産であった。今回は間違いなくAI(人工知能)・ 半導体関連株だ。だとすれば、まずは米国株の動向が注目される。ナスダック指数はすでに調整色を強めている。NYダウは先に触れた日経平均株価と同様に、本年4月以降の上昇相場では下げても7日前後で高値を更新していた。それが7月7日以降、高値を抜けずにいる。

 こうした米国市場の動きをみても、AI・半導体関連株に対して選択すべきスタンスは逆張りとなるが、特に逃げる局面では一歩早くを意識することが肝要だろう。

 また、世界的な利上げムードの中、金融株が好業績を手掛かりに物色されることが増えそうだ。

 このほか、好業績でありながら未だに株価が思ったほど上昇していない中小型株が見直されるのではないか。

 そこで今回は、金融株からは主力の三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]やりそなホールディングス <8308> [東証P]。また、全般市場がやや軟弱な時に物色されやすい薬品株から武田薬品工業 <4502> [東証P]、中外製薬 <4519> [東証P]。さらに投機色の強い銘柄からは海運株の日本郵船 <9101> [東証P]、資源株のINPEX <1605> [東証P]などを注目してみたい。

 いずれにしても、来週は世界の、そしてわが国の株価にとって大きな岐路となりそうだ。

2026年7月24日 記

株探ニュース


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