富田隆弥の【CHART CLUB】 始まった「秋相場」、まずは最高値挑戦へ



「始まった『秋相場』、まずは最高値挑戦へ」

◆お盆休みを迎えた日本だが、株式市場は一足先に夏枯れを抜けて秋相場が動き始めたようだ。日経平均株価は8月10日にテクニカルの節目である25日・75日移動平均線をクリアし、好転信号を灯した。

◆6月22日の史上最高値7万2831円から7月29日安値の6万0448円まで1万2383円幅の厳しい調整を強いられたが、週足6本目で26週線に差し掛かり、そこで切り返した。これは2月26日高値の5万9332円から3月31日安値の5万0558円まで調整した時と同じ展開であり、4月以降と同様にV字回復に向かうのかが注目される。

◆2027年3月期第1四半期(4-6月)決算がおおむね出揃ったが、今回の決算では好業績を発表する企業が目立つ。8月13日時点で、日経平均株価のEPS(1株当たり利益)予想は3892円、PER(株価収益率)は17.55倍。仮にPERが6月22日時点の18.85倍まで上昇余地があるとするのならば、日経平均株価の上値メドは7万3364円が算出される。

◆裁定取引に伴う現物株の買い残高は、8月7日時点で2兆2367億円と低位にある。直近ピークの2月末の3兆8683億円から5月半ばの2兆0418億円まで解消が進み、その後も2兆円台前半で推移している。裁定買い残が底値圏にあることは、今後、裁定買いの流入によって日経平均株価が押し上げられる余地があることを示唆する。

◆再び25日線を割り込むような下落があれば見方は変わるが、注意信号が点灯するまでは押し目買い基調が続き、日経平均株価は最高値7万2831円の奪取を目指すと思われる。適度に調整を挟む上昇相場を想定するが、裁定買いを背景に指数寄与度の大きい主力銘柄が牽引役となれば、V字回復も十分あり得るとみる。

(8月13日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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