話題株ピックアップ【夕刊】(2):コクサイエレ、クボタ、日本紙


■コクサイエレ <6525>  8,321円  +206 円 (+2.5%)  本日終値
 KOKUSAI ELECTRIC<6525>が頑強。半導体製造工程に用いられる成膜装置を手掛ける同社は、8月31日の取引終了時点で、米MSCIのグローバルスタンダード指数に新規に組み入れられる予定だ。21日のコクサイエレの株価は全体相場に連れる形で安く始まったが、すぐに切り返した。半導体メモリー大手のSKハイニックス<SKHY>が宮城県に工場を建設する案を進めていると韓国メディアが報じ、半導体製造装置関連株の刺激材料となったもようだ。

■クボタ <6326>  2,712円  +63 円 (+2.4%)  本日終値
 クボタ<6326>は底堅い。農業機械大手のディア&カンパニー<DE>が20日、26年5~7月期(第3四半期)の決算を発表。売上高と1株利益は市場予想を上回り、通期の純利益見通しを上方修正した。農機受注について、ディアは持ち直しの動きがみられるとの見解を示している。これを受け同日のディアの株価は7%近く上昇した。北米での需要回復は、クボタのトラクターの販売などに好影響をもたらすとの見方が広がったほか、外資系証券が直近で目標株価を引き上げたことも相まって、安寄り後は押し目買いに支えられる形となった。

■日本製紙 <3863>  1,396円  +32 円 (+2.4%)  本日終値
 日本製紙<3863>が続伸。20日の取引終了後に、保有するリンテック<7966>株式の全て(約2000万株)を株式売り出しにより売却すると発表。これに伴い、27年3月期に投資有価証券売却益を特別利益として計上する見込みであることが好材料視された。売出価格は9月1日から3日までのいずれかの日に決定される予定で、売却益が確定次第、業績への影響について公表するとしている。

■INPEX <1605>  3,954円  +85 円 (+2.2%)  本日終値
 INPEX<1605>が続伸。20日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前日比2.00ドル高の1バレル=87.83ドルと上昇した。トランプ米大統領は19日、イランに対する新たな経済制裁の発動意向を示し、「前例のない規模の経済戦争になる」とSNSで表明。これを受け、イラン情勢に対する警戒感が台頭し、INPEXなど石油関連株は堅調な値動きとなった。

■石油資源開発 <1662>  1,877円  +33 円 (+1.8%)  本日終値
 石油資源開発<1662>が続伸。午前11時ごろ、8月6日に発表した保有する投資有価証券の一部の売却について、売却に伴い発生する投資有価証券売却益が87億2300万円になったと発表。6日発表時点では見込み額を60億円としていたことから、これを好材料視した買いが入ったようだ。なお、同売却益は9月中間期決算で特別利益に計上する予定だが、通期業績予想には一定程度織り込んでおり、現時点では通期予想を据え置くとしている。

■エステー <4951>  1,538円  +14 円 (+0.9%)  本日終値
 エステー<4951>は反発。20日取引終了後、170万株(自己株式を除く発行済み株数の8.06%)を上限に21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感された。買い付け価格は20日終値の1524円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、エステーは予定通り買い付けを実施し、157万2100株を取得した。

■アイシン <7259>  2,269円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 アイシン<7259>がしっかり。この日、ペロブスカイト太陽電池の量産化に向けた取り組みが新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した26年度「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発/次世代型単接合太陽電池実証事業」に採択されたと発表しており、好材料視された。採択されたテーマは「薄ガラス型軽量ペロブスカイト太陽電池の量産技術確立と社会実証」で、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向け、安定した品質を確保しながら大量生産を可能とする量産技術の確立を目指し、高い生産性と歩留まりを実現する一連した生産工程の開発を進める。また、空港や道路などの交通インフラへの設置を想定した国内実証及び海外での事業展開を見据えた実証に取り組むとしている。

■オンコリス <4588>  3,380円  -340 円 (-9.1%)  本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>は大幅反落。この日朝方、食道がん治療再生医療等製品「テロメライシン注」(一般名:スラタデノツレブ、開発コード:OBP-301)の販売を開始したと発表した。今後、販売提携先の富士フイルム富山化学を通じて医薬品卸会社から各医療機関へ納入され、使用されることになるという。これまで同製品の開発を巡って株価を上昇させてきた経緯があり、目先材料出尽くしとの見方から利益確定売りに押されたようだ。

■リンテック <7966>  5,490円  -240 円 (-4.2%)  本日終値  東証プライム 下落率10位
 リンテック<7966>は大幅反落。20日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。同社の筆頭株主である日本製紙<3863>が保有する株式の一部を売却する。売り出し株式数は1709万5500株で、需要状況に応じて上限256万4300株のオーバーアロットメントによる売り出しも行うとしており、需給面への影響を警戒した売りが出たようだ。売出価格は9月1日から3日までのいずれかの日に決める。オーバーアロットメントによる売り出しを実施しなかった場合、日本紙によるリンテック株の議決権保有割合は8月20日時点の30.99%から5.40%に低下し、第3位の株主になる見通し。また、今回の売り出しの完了をもって日本紙執行役員である佐野孝典氏はリンテック社外取締役を退任する。同時にリンテックは需給面への影響を緩和するため、自社株買いを行うと開示。取得総数691万株(自己株式を除く発行済み株式総数の10.55%)、取得総額300億円を上限とする。取得期間は8月24日から26日までとし、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で実施する。

■トレンドマイクロ <4704>  5,472円  -236 円 (-4.1%)  本日終値
 トレンドマイクロ<4704>は4日ぶり反落。SBI証券が20日付で投資判断を「買い」から「中立」へ、目標株価を7500円から5000円へ引き下げた。想定以上のAIコスト負担を踏まえたという。ダウンサイドリスクはアメリカズ・欧州事業の不振継続、Vision One一本化に係る遅延・費用増とし、半面アップサイドリスクは両事業の好転、Vision One一本化に起因する業績拡大とした。これが売り材料視された。

株探ニュース


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