ESG最前線レポート─暑すぎる夏とESG投資



第59回 「暑すぎる夏とESG投資」

●30年ぶりの「888の日」

 令和8年8月8日は、「8」が3つ揃うメモリアルな日となりました。元号・月・日で「8」が並ぶのは「平成8年8月8日」(1996年)以来30年ぶりです。その前となると「昭和8年8月8日」(1933年)まで遡ります。

 「8(八)」は末広がりで縁起の良い数字とされており、8月8日には多くの企業や店舗、自治体などが「8」にちなんだ催しやキャンペーンを展開しました。都内では婚姻届が急増したことも報じられています。

 毎年8月8日は、「そろばんの日」「笑いの日」などさまざまな記念日に制定されています。近年では「サステナブルファッションの日」(2023年~)、「リユースの日」(2023年~)、そして2025年には「暑すぎる夏を終わらせる日」の登録など、環境に関連している記念日が増えている点は興味深いところです。

●世界的に暑すぎる夏

 2026年4月から最高気温40℃以上の日を指す「酷暑日」という予報用語が、気象庁によって正式に導入されました。これは近年、日本各地で40℃以上の記録的な高温が相次ぎ、従来の「猛暑日」(35℃以上)では「命に関わる危険の高さ」が伝わりにくいと危惧されたことが背景にあります。

 「暑すぎる夏」は日本だけではありません。今年は欧州で記録的な熱波が猛威を振るっており、猛暑の関連死者数は2万人超に上るとも報じられています。ルーマニアではドナウ川の水位が大幅に低下し、同国唯一の原発が運転停止に追い込まれました。

 フランスの環境相は、熱波による直接・間接的な経済損失は100億~150億ユーロ(約1兆8500億?2兆8000億円)に上る可能性があると述べています。従来は夏でも過ごしやすかった地域においても、エアコンを求める人々による争奪戦が起きており、中国などアジアメーカーのエアコン販売が急増しています。

●「暑すぎる夏」に投資を通じて声を上げる

 日本気候リーダーズ・パートナーシップ(JCLP)が「暑すぎる夏を終わらせる日」を制定してから2年目を迎えた今年、JCLPは記念日を発展させて8月1日~9日に「暑すぎる夏を終わらせるWEEK」を開催しました。

 「子どもたちが外で遊べない」「野外での仕事が危険になった」「野菜の値段が上がっている」――。「暑すぎる夏」が生活を壊しているとして、国や企業、社会が、この暑さに本気で向き合わなければならないと訴えています。

 この活動にはさまざまな企業や団体が協賛し、連携アクションが展開されています。同WEEKは、一人ひとりが気候変動を身近な問題として意識することを呼びかけるものです。それは投資行動からも始めることができます。ESG投資は、私たちの生活を守るアクションでもあると言えるのです。

情報提供:株式会社グッドバンカー

(2026年8月26日 記/次回は2026年10月3日配信予定)

株探ニュース


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