今週の【早わかり株式市況】反落、長期金利上昇と原油高で冴えない動き



■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週ぶり反落、一時6万4000円割れ
 2.ウォーシュ議長、前週末講演で「タカ派」的
 3.中東情勢の緊迫化再燃、原油先物価格が高騰
 4.商社株に脚光、バークシャーCEO発言を材料視
 5.一時1ドル155円台、円高メリット株値上がり

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1384円(2.1%)安の6万5020円と、2週ぶりに下落した。

 今週も世界的な金利上昇への警戒感が引き続き意識された。国内では長期金利が一時3%台に乗せた。中東情勢の緊迫化もあって冴えない相場展開が続いたが、週末はいったん買い戻しの動きが広がった。TOPIXは前週末比1.1%安だった。

 8月31日(月)の日経平均は小幅安。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長によるジャクソンホール会議での講演内容が「タカ派」的と受け止められ、前週末の米国株市場ではハイテク株を中心に下落。これを引き継ぎ、週明けの東京市場でも主力の半導体関連株にリスク回避ムードが広がった。9月1日(火)も小幅に値下がりした。日米で上昇基調を強める長期金利の動向を横ににらみ、神経質な地合いが続いた。一方でTOPIXはプラス圏で着地し、9日続伸となった。2日(水)は急落。米イラン対立の再燃を背景に原油価格が高騰し、インフレ警戒感を助長。ここ世界的に懸念されている金利上昇にも弾みがついたことで、株式市場からの資金退避の動きを誘発した。前日に3%大台に乗せた国内10年債利回りは、この日は一段と水準を切り上げ一時3.015%まで上昇。日経平均は一時2000円近い下げで6万4000円を割り込む場面があった。3日(木)は朝高後に失速。自律反発狙いの買いが入ったが、原油高への懸念は根強く、次第に値を消しマイナス圏に沈んだ。個別では、米投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>CEOの発言が伝わったことを手掛かりに商社株が脚光を浴びた。4日(金)は反発。前日まで続落歩調にあったこともあり値ごろ感からの買いが流入した。為替市場では一時1ドル=155円台前半まで円高が進行。個別で円高メリット株の上昇が目立った。

■来週のポイント
 来週は為替市場に敏感に反応する相場となりそうだ。国内だけでなく米国の動向も大いに絡み、忙しい値動きとなることもあり得る。米国は7日のレイバーデー明けから本格的な9月相場となり、市場参加者の増加が見込まれることにも注意したい。

 重要イベントとしては、国内では7日に発表される7月景気動向指数、11日朝に発表される7-9月期法人企業景気予測調査とメジャーSQ算出が注目される。海外では8日に発表される中国8月貿易収支、9日に発表される中国8月の消費者物価指数と生産者物価指数、10日に発表される米国8月生産者物価指数、11日に発表される米国8月消費者物価指数に注視が必要だろう。

■日々の動き(8月31日~9月4日)

【↓】   8月31日(月)―― 反落、朝安後に戻り歩調で高値引け
 日経平均 66311.93( -93.63、-0.14)  売買高26億7487万株 売買代金 9兆3583億円

【↓】   9月 1日(火)―― 続落、日米の金利上昇を警戒し売り優勢
 日経平均 66215.34( -96.59、-0.15)  売買高22億7826万株 売買代金 7兆5016億円

【↓】   9月 2日(水)―― 3日続落、長期金利上昇を警戒し全面安
 日経平均 64325.64( -1889.70、-2.85)  売買高24億1905万株 売買代金 8兆344億円

【↓】   9月 3日(木)―― 4日続落、朝高も韓国株軟化でツレ安
 日経平均 64214.48( -111.16、-0.17)  売買高21億8832万株 売買代金 7兆5770億円

【↑】   9月 4日(金)―― 5日ぶり反発、AI・半導体株中心に買い優勢
 日経平均 65020.94( +806.46、+1.26)  売買高22億1033万株 売買代金 8兆3282億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、25業種が値下がり
 (2)金価格の急落で住友鉱 <5713> など非鉄が下落率トップ
 (3)ディスコ <6146> など機械、日本マイクロ <6871> など電機、セイコーG <8050> など精密機器といった輸出株も大幅安
 (4)内需株はリクルート <6098> などサービス、ケイアイ不 <3465> など不動産、味の素 <2802> など食料品が安い
 (5)金利上昇で三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険、野村 <8604> など証券といった金融株が高い
 (6)値上がり率トップは関西電 <9503> など電気・ガス

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(41) 自動運転車 ── トヨタが28年メドに「レベル2++」市場投入へ
 2(5) フィジカルAI
 3(2) レアアース
 4(1) 半導体
 5(4) 地方銀行
 ※カッコは前週の順位

株探ニュース


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