富田隆弥の【CHART CLUB】 踊り場からの放れに従う



「踊り場からの放れに従う」

◆東京は雨模様の日々が続いている。体調管理に注意はしているのだが、天候のせいか、このところどうも疲れ気味だ。スカッとした秋晴れが見られるのはいつなのか、待ち遠しい。

◆日経平均株価も、ジメジメしたもみ合いが続いている。日足チャートは8月14日に6万9608円の戻り高値を付けたが、19日に2134円安となり75日移動平均線水準まで下落した。その後は6万5000円前後でもみ合いを続け、9月8日以降は75日線を上回れずにいる。

◆週足チャートも8月第3週に13週線を割り込み、下値支持線の26週線に差し掛かってきた。6月22日の史上最高値7万2831円を起点とする上値抵抗線と下値支持線による三角保ち合いは踊り場を形成しており、次に動き出す方向、すなわち「放れ」がポイントになる。

◆11日にメジャーSQ(先物・オプション取引の特別清算指数算出)を通過し、イベントが盛りだくさんの来週は株式市場が大きく動き出す可能性がある。米国で15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。日本では17日にも内閣改造が行われ、17~18日に日銀金融政策決定会合が開催される。

◆これらのいずれかをきっかけに日経平均株価が上昇し、スカッと天高く秋相場を演じてくれることを願っている。ただ、日銀は利上げに動く可能性が高く、為替市場では対ドル、対ユーロで円高が進んでいる。

◆また、米国では10年債利回りが2年10カ月ぶりとなる4.9%台に上昇し、FOMCでの利上げの可能性が再び高まってきている。中東情勢の緊迫化を背景に、原油価格(WTI)は3カ月半ぶりに1バレル=100ドルに乗せてきた。これらを踏まえると、米国株には逆風が吹いているように思える。

◆日経平均株価が26週線を割り込むと、7月29日に付けた安値6万0448円を模索する可能性は否めない。ただし、6月高値からの調整は3カ月近くに及んでおり、日足RCI(順位相関指数)の各線は底値圏に集まっている。そして、株式配当・株式分割の権利取りが意識される9月末(権利付き最終日28日)が迫る中、来週に大きく調整するのならば突っ込み買いの好機との見方もできる。いずれにせよ、踊り場を形成する日経平均株価は、そこからの「放れ」の方向がポイントとなろう。

(9月10日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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