富田隆弥の【CHART CLUB】 サイコロ9勝で高値警戒、調整模索へ



「サイコロ9勝で高値警戒、調整模索へ」

◆ようやく訪れた秋晴れを楽しむ暇(いとま)もなく、サイバー攻撃の嵐が日本列島を襲った。身代金目当てにとどまらず、AI(人工知能)を駆使して無差別に攻撃を繰り返すものもあるという。今週はソフトバンク <9434> [東証P]子会社のクラウドサービスがランサムウエアによるサイバー攻撃を受け、そのサービスを利用している495の企業や自治体が影響を受けた。「クラウド上のデータは安全である」という神話は、もはや通用しなくなった。

◆押し寄せるサイバー攻撃に対し、「防ぎきれない」と本音をもらす専門家もいる。企業だけでなく、公共・政府機関もターゲットとなっており、日本がもはや「サイバー戦争」の渦中にあることは否めない。

◆さて日経平均株価だが、三角保ち合いを上放れて10月6日に7万0798円の高値を付け、同日のサイコロジカル・ラインは9勝3敗と買われすぎを示唆する「75%」に達した。9月15日の3勝9敗・「25%」で底打ちし、8000円ほど順調に上昇して6月22日の史上最高値7万2831円に迫ったが、今度は逆に当面の高値を付けた可能性がある。

◆順位相関指数(RCI)やストキャスティクスなど、短期のテクニカル指標も警戒信号を灯しており、スピード調整は仕方ないところである。もっとも、風雨が強まる高値圏では裁定取引(アービトラージ)の活発化も予想されるため、スピード調整とはいえ振幅が大きくなる可能性は想定しておきたい。

◆当面の下値メドは、25日・75日移動平均線が位置する6万6000円付近となるが、日米欧の金利上昇や原油価格の高止まり、冒頭のサイバー攻撃など気掛かり材料も少なくない。米国株の動向もポイントであり、日経平均株価の上昇再開は日足チャートの反転信号を確認してからとなろう。

(10月8日 記、原則毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース


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