東京株式(大引け)=298円高、空売りの買い戻し続き高値引けに


 29日の東京株式市場は日経平均株価が朝安後に切り返し続伸。米株高を受け、海外投資家の買い戻しが全体相場を押し上げる形に。大引けに大口買いで3万8900円台まで上値を伸ばし、高値引けとなっている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比298円15銭高の3万8903円68銭と続伸。プライム市場の売買高概算は15億8652万株、売買代金概算は3兆5920億円。値上がり銘柄数は1275、対して値下がり銘柄数は323、変わらずは48銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方はやや売り優勢で日経平均は下落してスタートしたものの、その後は切り返す展開となった。前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数が揃って上昇、米長期金利の上昇は警戒されるが、中東の地政学リスクに対する過度な不安心理の後退などもあって買いが優勢だった。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形となった。外国為替市場では朝方は1ドル=153円台と円安水準でもみ合い、半導体など輸出主力株にはポジティブに作用した。株式需給面では政局不安で先に空売りが入っていた分の買い戻しが利いている。値上がり銘柄数は全体の77%を占め、業種別騰落でも33業種中30業種が上昇するという買い意欲の強い地合いだった。ただ、全体売買代金はきょうも今一つ盛り上がらず、10営業日連続で4兆円を下回った。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146.T>が上昇、アドバンテスト<6857.T>も高い。IHI<7013.T>が大きく買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも値を上げた。さくらインターネット<3778.T>は大商いでストップ高となった。リクルートホールディングス<6098.T>もしっかり。日本ペイントホールディングス<4612.T>が活況高、NECネッツエスアイ<1973.T>も物色人気に。リガク・ホールディングス<268A.T>が切り返し、マネックスグループ<8698.T>も値を飛ばした。

 半面、TOTO<5332.T>が急落、中外製薬<4519.T>も利益確定売りに軟調。セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>も冴えない。マクニカホールディングス<3132.T>、LITALICO<7366.T>が大幅安となったほか、コクヨ<7984.T>も下値を探る展開に。東京製鐵<5423.T>、トクヤマ<4043.T>も下落した。JVCケンウッド<6632.T>も売りに押された。

出所:MINKABU PRESS


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