東京株式(大引け)=1005円高と大幅続伸、トランプ氏優勢を相場織り込む


 6日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。米大統領選の開票が日本時間6日午前から始まった。民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏のどちらが勝利するかが注視されたが、開票速報でトランプ氏が優勢との見方が強まり、株高・円安が進行。日経平均株価は一時1100円超の上昇となる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前日比1005円77銭高の3万9480円67銭。プライム市場の売買高概算は24億5518万株。売買代金概算は5兆6352億円となった。値上がり銘柄数は1099と全体の約67%、値下がり銘柄数は486、変わらずは62銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウは427ドル高と反発した。米株高を好感して日経平均株価も上昇してスタートした。米大統領選は開票序盤で激戦州のジョージア州でトランプ氏が優勢と伝わるとドル高・円安が進行するとともに、日経平均株価も上伸。その後も、トランプ氏優勢の報道が続き、為替市場では一時1ドル=154円台に乗せ前日夕方に比べ2円近いドル高・円安が進んだ。日経平均株価も前日に比べ1100円超の3万9600円台まで上昇する場面があった。半導体関連株や銀行株、防衛関連の大手重工株などが買われた。ただ、買い一巡後は利益確定売りも膨らみ、午後2時頃にかけやや上昇幅は縮小したが、激戦州のノースカロライナやジョージアなどでのトランプ氏の勝利が伝わると再び値を上げた。米議会選挙も共和党が上院の多数派を奪還したと報じられ、大統領と上下両院の議会選も共和党が勝利する「トリプルレッド」に対する期待が高まった。結局、トランプ氏の勝利を織り込む格好で日経平均株価は1005円高で取引を終えた。

 個別銘柄では、ディスコ<6146.T>やアドバンテスト<6857.T>、レーザーテック<6920.T>が値を上げ、三菱重工業<7011.T>やIHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>が急伸した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>も買われた。日立製作所<6501.T>や三菱電機<6503.T>が高く、信越化学工業<4063.T>やコマツ<6301.T>、HOYA<7741.T>が上昇した。ソニーグループ<6758.T>やトヨタ自動車<7203.T>、任天堂<7974.T>も高い。

 半面、トランプ氏が勝利した場合の関税引き上げ懸念でホンダ<7267.T>や日産自動車<7201.T>、SUBARU<7270.T>といった自動車株が下落。日本郵船<9101.T>や商船三井<9104.T>が値を下げ、村田製作所<6981.T>やヤマハ発動機<7272.T>、住友林業<1911.T>が下落した。

出所:MINKABU PRESS


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