午後:債券サマリー 先物は大幅続落、30年債入札「無難」でも長期金利1.045%に上昇


 13日の債券市場で、先物中心限月12月限は大幅続落した。前日の米国市場で長期債相場が下落(長期金利が上昇)したことが重荷となった。この日、日本の財務省が実施した30年債入札は無難な結果との受け止めが多かったが、トランプ次期米大統領のもとで財政拡張的な政策がとられ、米長期金利に上昇圧力が掛かることへの警戒感が続き、買い向かう姿勢は限られた。

 30年債入札は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が15銭となり、前回(10月8日)の10銭から拡大した。一方、応札倍率は3.44倍となり、前回の3.34倍を上回るなど一定のニーズの存在を裏付ける格好となった。もっとも、米長期金利は時間外取引で水準を切り上げており、債券の買い持ち高を圧縮する目的の売りを促した。

 日銀が13日発表した国内企業物価指数は前月比で0.2%上昇、前年比で3.4%上昇となった。市場予想を上回る結果となるなかで、ドル円相場が1ドル=155円台まで円安方向に振れた。日銀による追加利上げの可能性が意識され、円債相場を押し下げる要因となった。

 先物12月限は前営業日比42銭安の143円11銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は1.045%と、前営業日比で0.040ポイント上昇した。

出所:MINKABU PRESS


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