午後:債券サマリー 先物は反発、10年債入札は無難に通過


 3日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発。この日に財務省が実施した10年債入札が無難な結果と受け止められ、午後は安心感から買いが優勢となった。

 午前の債券先物は方向感に乏しい展開だった。日本経済新聞が11月30日に配信した日銀の植田和男総裁へのインタビューで、追加利上げの時期について「データがオントラック(想定通り)に推移しているという意味では近づいているといえる」と述べたことが引き続き影響。ただ、前日の下げで12月利上げの織り込みがある程度進んだことから一段と売り込む動きは目立たず、米連邦準備理事会(FRB)が17~18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決めるとの観測が根強いことも国内債の下支えとなった。午後に入ると10年債入札で一定の需要が確認されたことを手掛かりに買いが流入し、先物は一時142円88銭まで上伸した。なお、10年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5銭と前回(11月7日)の4銭からやや拡大し、応札倍率は3.12倍と前回の3.13倍をやや下回った。

 先物12月限の終値は、前日比5銭高の142円87銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日と同じ1.075%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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