4日の株式相場見通し=強含みもみ合いか、円高含みの為替動向は警戒材料


 4日の東京株式市場は主力株中心に強弱観対立の地合いとなり、日経平均株価は前日終値近辺でもみ合う展開となりそうだ。前日の欧州株市場ではドイツ、フランスなど主要国をはじめ総じて上値を指向した。この日はアジア株市場もリスクオンで、中国上海総合指数や香港ハンセン指数が揃って上昇したことなどが安心材料となり、独DAXは連日で最高値を更新している。一方、米国株市場では引き続き買い意欲旺盛な中も、景気敏感株などを中心に利益確定売り圧力も観測され、NYダウは小幅ながら続落となった。注目された10月の米雇用動態調査(JOLTS)は非農業部門の求人件数が市場予想を上回ったことで、労働市場の堅調さが確認されたが、今週末に発表予定の11月の米雇用統計を控え、この内容を見極めたいとの思惑からポジション調整の売りが上値を押さえている。NYダウは11月に月間で3000ドル強も水準を切り上げており、急ピッチな上昇に警戒感もくすぶっている。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はここにきて強さを発揮し、この日も小幅ながら3日続伸で連日の最高値更新となった。東京市場では、米ハイテク株高が続いていることは追い風材料となるも、前日に日経平均株価は700円を超える大幅な上昇をみせており、きょうは強含みで推移しながらも上値は限定的となりそうだ。外国為替市場で不安定な動きが続いており、足もとで一時1ドル=148円台後半まで円高が進む場面があるなど、輸出セクターには神経質な相場環境となることも予想される。日経平均3万9000円台前半の比較的狭いゾーンで売り買いを交錯させる地合いが想定される。

 3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比76ドル47セント安の4万4705ドル53セントと続落。ナスダック総合株価指数は同76.963ポイント高の1万9480.911だった。

 日程面では、きょうは12月の日銀当座預金増減要因見込みなど。海外では11月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)、11月のADP全米雇用リポート、10月の米製業受注、11月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。また、パウエルFRB議長が米メディア主催の討議に参加予定で、そこでの発言内容が注目される。

出所:MINKABU PRESS


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