6日の株式相場見通し=狭いレンジでのもみ合いか、米雇用統計前で様子見ムード


 6日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前日終値近辺で様子見ムードの強い地合いとなることが予想される。前日の欧州株市場はほぼ全面高に近い形で上昇し、ドイツの主要株価指数DAXは6連騰で最高値を更新、11月以降は政局不安で調整色を強めていたフランスの主要株価指数CAC40も直近は6日続伸と底入れを明示している。しかし、米国株市場ではここやや過熱気味に買われていたことで警戒感も出ている。前の日にNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価3指数が揃って最高値を更新したが、この日は目先持ち高調整の売りが表面化した。日本時間今晩に発表される11月の米雇用統計を前にこの内容を見極めたいとの思惑から買いポジションを軽くする動きが優勢だった。9月から10月にかけての米雇用統計についてはハリケーンやストライキの影響が反映された要素も強く、その意味で11月の雇用統計の内容に注目度が高いとの指摘も出ている。なお、この日の朝方取引開始前に発表された週間の米新規失業保険申請件数は事前コンセンサスを上回った。一方、マーケットの関心が高いビットコイン価格は4日の夜に初めて10万ドルの大台に乗せており、米株市場でも関連株の一角を物色する動きを誘発している。東京市場では12月に入ってから日経平均が4連騰と上値指向を強めていたが、前日の米国株市場が上昇一服となったことを受け、きょうは上値の重い展開を強いられそうだ。米株価指数先物の動向などを横目に不安定な値動きとなることも予想されるが、下値も限定的で3万9000円台前半の比較的狭いレンジでのもみ合いに終始しそうだ。

 5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比248ドル33セント安の4万4765ドル71セントと反落。ナスダック総合株価指数は同34.857ポイント安の1万9700.259だった。

 日程面では、きょうは10月の家計調査、10月の毎月勤労統計、11月上中旬の貿易統計、10月の景気動向指数速報値など。海外では7~9月期のユーロ圏実質国内総生産(GDP)確報値、10月の独鉱工業生産指数、11月の米雇用統計、12月のミシガン大学・米消費者態度指数速報値、10月の米消費者信用残高など。

出所:MINKABU PRESS


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