東京株式(大引け)=69円高、米ハイテク株高受け反発も上値重い展開


 9日の東京株式市場は、日経平均が朝方高く始まった後に軟化し、マイナス圏に沈んだ後に再び上昇するという不安定な値動き。大引けはプラス圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比69円33銭高の3万9160円50銭と反発。プライム市場の売買高概算は17億9792万株、売買代金概算は3兆8560億円。値上がり銘柄数は1079、対して値下がり銘柄数は500、変わらずは65銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方はリスクオンムード。しかし、利益確定売り圧力も強く、日経平均は寄り付きにつけた値段がこの日の高値となった。前週末の米国株市場ではNYダウが続落したものの、ハイテク株中心に買いが入り、ナスダック総合株価指数は反発して最高値を更新、S&P500指数も最高値をつけた。11月の米雇用統計は雇用者数の伸びが事前予想を上回ったが、想定の範囲内で今月のFOMCでの利下げ期待が維持された。そうしたなか、東京市場では前週末に日経平均が5日ぶりに反落していたこともあり、目先押し目買い好機とみた買いが先行した。ただ、今週11日に11月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、来週には日米の中銀による政策金利発表が控えているとあって、上値を積極的に買う動きには発展しなかった。売買代金は前週末に続き4兆円台を下回った。

 個別では、フジクラ<5803.T>が商いを伴い堅調、ソフトバンクグループ<9984.T>もしっかり。ファーストリテイリング<9983.T>も値を上げた。楽天グループ<4755.T>が物色人気、リクルートホールディングス<6098.T>も買いを集めた。ソニーグループ<6758.T>が強さを発揮したほか、任天堂<7974.T>も上値追い。エラン<6099.T>が値上がり率トップとなり、セレス<3696.T>も大幅高となった。大阪ソーダ<4046.T>、丸一鋼管<5463.T>なども大きく水準を切り上げている。

 半面、売買代金首位となったIHI<7013.T>は後場に利食われ安くなった。三菱重工業<7011.T>も冴えない。ディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>など半導体関連主力銘柄の下げが目立つ。サンリオ<8136.T>も大幅安。さくらインターネット<3778.T>も下落した。アインホールディングス<9627.T>、シンフォニア テクノロジー<6507.T>のほか、低位株では日本駐車場開発<2353.T>などが大きく売り込まれた。

出所:MINKABU PRESS


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