午後:債券サマリー 先物は反発、日銀利上げ観測後退などから切り返す


 12日の債券市場で、事実上の中心限月となった先物25年3月限は反発。流動性供給入札が強めの結果となったことや、日銀の12月会合での利上げ観測後退を背景に切り返した。

 11日発表の米消費者物価指数(CPI)でインフレ圧力の根強さが示されたとして、同日の米長期債相場が3日続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及。前日夕にはブルームバーグ通信が「日銀は追加利上げを急ぐ状況にはないと認識している」と報じたが、日銀による早期の追加利上げ観測は依然として残ったままで相場を押し上げる材料には至らなかった。ただ、この日に財務省が実施した流動性供給入札(対象:残存期間5年超15.5年以下)で、応札倍率が3.56倍と前回(11月19日)の3.39倍を上回ったことが明らかになると、需給の引き締まりを意識した買いが流入。午後2時30分ごろにロイター通信が「日銀内で追加利上げを急ぐ必要はないとの認識が広がっている」と伝えると、買いに拍車がかかった。

 先物3月限の終値は、前日比15銭高の142円45銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.020%低下の1.045%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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