来週の為替相場見通し=日米の中銀会合に視線集中


 来週のドル円相場は、日米の中央銀行が開く金融政策会合に視線が集中するなか神経質な展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=150円50銭~155円00銭。

 来週17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、18~19日に日銀金融政策決定会合が開かれる。FOMCについては0.25%の追加利下げが確実視されているが、足もとで発表された米物価関連指標でインフレ圧力の根強さが示されたことから今後に関しては不透明。米連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを遅らせるとの思惑もあるなか、パウエルFRB議長の記者会見を見極めるまで積極的には動きにくいだろう。一方、日銀は12月会合で追加利上げを見送るとの見方が優勢だが、13日発表の日銀短観で大企業製造業の景況感が小幅ながら改善したことから利上げ観測も依然としてくすぶっており予断を許さない。仮に利上げが見送られても、日銀の植田和男総裁が記者会見で来年1月会合での利上げをにじませるようなら円が買われる可能性がある。

 なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、16日に11月の中国小売売上高と12月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値、17日に11月の米小売売上高と11月の米鉱工業生産、18日に11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値と11月の米住宅着工件数、19日に7~9月期米実質国内総生産(GDP)確定値と12月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、20日に11月の米個人消費支出(PCE)と12月の米ミシガン大学消費者態度指数・確報値など。国内では16日に10月の機械受注、18日に11月の貿易統計、20日に11月の全国消費者物価指数(CPI)が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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