16日の株式相場見通し=反発か、円安追い風も日米の金融政策会合控え強弱観対立


 16日の東京株式市場は強弱観対立のなかも主力株に買い戻しの動きが広がり、日経平均株価は強含みで推移しそうだ。外国為替市場で一段と進むドル高・円安を支えに3万9000円台半ばから後半での強調展開が見込まれる。前週末の欧州株市場は高安まちまちながらもドイツやフランス、英国など主要国の株価は総じて軟調だった。米国だけでなく欧州でも長期金利が上昇傾向にあることを警戒して買いが手控えられた。もっとも、ECBの金融緩和策に対する期待感が下値を支え、各国市場いずれも下げ幅は限定的なものにとどまっている。一方、米国株市場ではNYダウが7日続落と調整色を強めている。足もとで米10年債利回りの上昇が重荷となった。しかし、今月17~18日の日程で行われるFOMCでFRBが0.25%の利下げを決めるとの見方が強まっていることは追い風材料だ。これが押し目買いニーズを喚起し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の方はしぶとく売り物をこなし切り、小幅ながらプラス圏で着地している。東京市場では前週末に日経平均は一時600円を超える下げをみせるなど投資家心理を冷やしたが、足もとでは米金利上昇を背景に外国為替市場でドル買いの動きが進み、1ドル=153円台後半までドル高・円安が進行していることで、これが輸出セクターを中心に追い風材料となる。今週は1日違いで開示される日銀とFRBの金融政策の内容を見極めたいとの思惑が強く、売り買いともに一方向にポジションを傾けにくくしている。取引時間中は為替動向や米株価指数先物の値動きなどを横目に強弱観対立の中で不安定な値動きが想定される。

 13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比86ドル06セント安の4万3828ドル06セントと7日続落。ナスダック総合株価指数は同23ポイント高の1万9926.724だった。

 日程面では、きょうは10月の機械受注、10月の第3次産業活動指数など。また、海外では11月の中国工業生産高、11月の中国小売売上高、11月の中国固定資産投資、12月の仏PMI、12月の独PMI、12月のユーロ圏PMI、12月の英PMI、12月のNY連銀製造業景気指数、12月の米PMI(S&Pグローバル調査・速報値)など。

出所:MINKABU PRESS


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