午後:債券サマリー 先物は反落、長期金利1.065%に上昇


 16日の債券市場で、先物中心限月3月限は3営業日ぶりに反落。米長期金利が上昇基調にあることや、国内で17日に20年債入札が予定されていることから売りが出やすかった。

 先週11日発表の米11月消費者物価指数(CPI)や12日発表の米11月卸売物価指数(PPI)でインフレ圧力の根強さが示されたことで、米金利の先高観が強まっている。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍るとの見方が広がるなか、13日の米市場で長期金利が一時4.40%と3週間ぶりの高水準をつけたことが国内債の逆風となった。13日には共同通信が「日銀が18~19日に開く金融政策決定会合で、政策金利引き上げの見送りを検討していることが分かった」と報じ、時事通信が「会合までに円相場が急落して輸入インフレが加速するような恐れがなければ、7月に続く利上げは見送られる可能性が濃厚」だと伝えたが相場の反応は限定的。足もとでの円安進行から早期の追加利上げ観測が依然としてくすぶっているようで、相場を押し上げる材料には至らなかった。午後には入札を控えたポジション調整とみられる売りが流入し、債券先物は午後1時40分ごろに142円32銭まで軟化する場面があった。

 先物3月限の終値は、前週末比25銭安の142円32銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.025%上昇の1.065%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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