午後:債券サマリー 先物は続落、20年債入札は無難に通過


 17日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落。20年債入札は無難に通過したが、日米の中央銀行が開く金融政策会合を控えていることから積極的な買いは入りにくかった。

 16日に発表された12月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値で米経済の底堅さが示されたことで、同日の米長期金利は一時4.41%と3週間ぶりの高水準をつけた。これが国内債に影響するかたちで債券先物は寄り付き直後に142円19銭まで軟化したが、17~18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)や18~19日に開かれる日銀金融政策決定会合を前に一方向には持ち高を傾けにくく、徐々にポジション調整とみられる買いが流入。この日に財務省が実施した20年債入札で、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が5銭と前回(11月21日)の13銭から縮小したことが明らかになると、先物は午後0時30分すぎに142円36銭まで上伸する場面があった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍るとの見方が広がっているなか、米金利の先高観が根強いことから買いは続かず。また、為替市場で一段と円安が進行すれば日銀による早期の追加利上げ観測が再燃する可能性があることも上値の重さにつながっているようだった。

 先物3月限の終値は、前日比11銭安の142円21銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%上昇の1.075%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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