19日の株式相場見通し=大幅続落か、FOMC後の米株大波乱でリスクオフ


 19日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売りが広がり、日経平均株価は大幅続落となる可能性が高い。前日は4日続落と下値模索の動きを強め3万9000円大台攻防の様相を示したが、安値引けとはなったものの3万9000円台は維持した。しかし、きょうは3万8000円台半ばまで深押しする状況が想定される。前日は欧州株市場が高安まちまちだったものの、米株市場では取引終盤に波乱が待っていた。注目されたFOMCの結果は市場の事前予想通り、FRBが0.25%の利下げを決めた。しかし、2025年の金融政策見通しについて、前回9月時点ではドットチャートで年4回の利下げを見込んでいたものが、今回は年2回に半減した。会合後のパウエルFRB議長の記者会見では、今回の利下げについて「紙一重の判断」という見解を示したこともマーケットにネガティブな印象を与えた。また、トランプ次期米大統領の財政拡張策への対応は不透明で、場合によっては更にFRBがタカ派寄りとなることも警戒されている。これを受けて米国株市場ではNYダウが1000ドルを超える急落となった。また、この日の下落でNYダウは約半世紀ぶりの10日続落を記録、合計で2600ドル以上も下げる形となっている。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は700ポイント以上の下げで下落率は3.5%を超え、NYダウを大きく上回った。東京市場では、米株市場がリスクオフ一色となったことを受け、幅広い銘柄に売りが優勢となりそうだ。日経平均は前日まで4日続落と調整色を強めていたこともあり、きょうは下げ一巡後は空売り筋のショートカバーなどで下げ渋る可能性はあるが、大幅に水準を切り下げる展開は避けられそうにない。

 18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比1123ドル03セント安の4万2326ドル87セントと10日続落。ナスダック総合株価指数は同716.368ポイント安の1万9392.693だった。

 日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の結果発表と植田日銀総裁の記者会見が行われる。海外では10月のユーロ圏経常収支、英中銀の政策金利発表、7~9月期米実質GDP確定値、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数など。

出所:MINKABU PRESS


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