来週の為替相場見通し=更なるドル高・円安の進行あるか


 来週のドル円相場は、更にドル高・円安が進むかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=155円00銭~160円00銭。

 米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の引き下げを決めたが、あわせて公表したFOMC参加者の政策金利見通し(ドットチャート)は2025年の利下げ回数が2回と9月の前回見通しの4回から半減した。一方、日銀は19日の金融政策決定会合で追加利上げを見送り、植田和男総裁は記者会見で次の利上げ判断に至るには「もう1ノッチ(段階)ほしい」と述べるなど早期の利上げに慎重な姿勢を示した。市場では日米の金利差が開いた状態が続くとの見方が多く、25日に予定されている植田総裁の講演で軌道修正がなければ引き続きドル買い・円売りが入りやすいだろう。ただ、20日には加藤勝信財務相と三村淳財務官が相次いで足もとの円安進行を牽制し、介入警戒感も台頭し始めている。また、来週は海外投資家を中心にクリスマス休暇に入るため、市場参加者の減少で流動性が低下するなか荒い動きになる可能性があることにも注意したい。

 なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、23日に12月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、24日に11月の米耐久財受注と11月の米新築住宅販売件数、26日に前週分の米新規失業保険申請件数、27日に11月の米卸売在庫など。国内ででは27日に12月の東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)と11月の鉱工業生産・速報値が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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