外為サマリー:円安牽制発言相次ぎ一時156円80銭台に伸び悩む


 20日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=157円04銭前後と前日の午後5時時点に比べて60銭弱のドル高・円安となっている。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言から米利下げペースの鈍化観測が強まる一方、日銀会合や植田和男総裁の発言を経て日銀による早期の追加利上げ観測が後退するなか、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが先行した。きょうはゴトー日(5のつく日と10のつく日)で国内輸入企業など実需筋のドル買い需要が意識されやすいこともあり、午前9時10分ごろには一時157円93銭と5カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。ただ、仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)通過するとドル円相場は失速。加藤勝信財務相が午前の閣議後会見で「投機的な動向も含め、為替の動向を憂慮しており、行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取っていく」と述べたことが影響した。その後も三村淳財務官が「為替市場の足元の動向は憂慮している」などと語ったことが伝えられ、相次ぐ円安牽制発言が重荷となるかたちで午後0時30分ごろには156円84銭まで伸び悩む場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0366ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=162円78銭前後と同15銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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