午後:債券サマリー 先物は反落、リスク選好姿勢強まり売り優勢


 23日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落。日経平均株価の反発で投資家のリスク選好姿勢が強まり、相対的に安全な資産とされる債券には売りが出やすかった。

 債券先物は寄り付き直後に142円60銭まで上伸する場面があった。20日に発表された11月の米個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が市場予想を下回ったことで、同日の米債券市場では米連邦準備理事会(FRB)が今後も利下げを続けるとの見方が台頭。米長期金利の低下が国内債の追い風となった。ただ、朝方の買いが一巡したあとは、前週末の米株高を受けた日経平均株価の上昇が重荷となるかたちで軟化。また、19日に日銀の植田和男総裁が利上げ判断に「もうワンノッチ(1段階)欲しい」と慎重な姿勢を示したことをきっかけに円安が進行したことで、25日に予定されている講演で軌道修正されるのではとの警戒感が債券売りにつながった面もあったようだ。きょうは財務省による国債入札や日銀の国債買いオペがなく手掛かり材料に乏しいことから積極的な買いは入りにくく、先物はこの日の安値で取引を終えた。

 先物3月限の終値は、前週末比16銭安の142円31銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.005%上昇の1.055%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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