来週の為替相場見通し=米金利の先高観からドル高基調継続か


 来週のドル円相場は、米金利の先高観が強いことからドル高基調が継続しそうだ。予想レンジは1ドル=155円50銭~160円00銭。

 12月18日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)参加者による2025年の政策金利見通し(ドットチャート)で利下げペースの鈍化が示されたほか、トランプ米次期大統領の政策がインフレ再燃や財政赤字拡大につながる可能性が意識され、市場では米金利の先高観が強まっている。一方、日銀が27日に公表した12月18~19日開催分の金融政策決定会合における主な意見では「国内における税制・財政を巡る議論の行方や、来年初に米国で発足する新政権の政策スタンスに、大きな不確実性がある」といった指摘があり、来年1月23~24日に開かれる会合での追加利上げ観測が後退していることで、日米の金利差拡大を見込んだドル買い・円売りが入りやすくなっている。ただ、三村淳財務官や加藤勝信財務相が相次いで一段の円安進行を牽制しており、当局による介入警戒感も高まりやすい。また、年末年始休暇で国内勢が不在となるなか、トランプ氏の発言などで相場が大きく振れる可能性がある。

 なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、12月30日に12月の米シカゴ購買部協会景気指数と11月の米住宅販売保留指数、31日に10月の米住宅価格指数、1月2日に12月の中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)と12月の米製造業PMI改定値、3日に12月のドイツ失業率と12月の米ISM製造業景況指数などがある。

出所:MINKABU PRESS


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