午後:債券サマリー 先物は続落、長期金利1.100%に上昇


 27日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落した。日銀が同日に公表した18~19日開催の金融決定会合の「主な意見」を受けた買いが入ったものの、持ち高調整目的の売りが出て軟化した。日経平均株価が4万円の大台に乗せ、一時800円を超す上昇となった。投資家のリスク許容度の高まりは、安全資産とされる国債相場には重荷となった。

 日銀の「主な意見」では米国の政治・経済情勢の不確実性を指摘する意見が複数みられ、1月の金融政策決定会合でも日銀は追加利上げには慎重になるとの思惑を誘った。先物は午前中に一時142円10銭まで上昇した。

 財務省は2025年度の国債発行計画を公表したが、事前の報道に沿った内容だった。年末に差し掛かり、ポジション調整目的の売りが円債相場の重荷となった。取引終了後に発表される1~3月の日銀の国債買い入れオペ方針を見極めたいとのムードが広がるなか、先物は一時141円78銭まで下げる場面があった。

 先物3月限は前営業日比8円安の141円82銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い1.100%に上昇した。


出所:MINKABU PRESS


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