30日の株式相場見通し=売り買い交錯、米株安で利食い誘発も下値堅いか


 30日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均株価は弱含みに推移しそうだ。前週末に先物主導で700円を超える上昇をみせておりフシ目の4万円大台を回復、前週1週間でみても差し引き1500円近くも水準を切り上げていることから、目先スピード調整の売りが表面化しそうだ。前週末は欧州株市場がほぼ全面高様相となったが、米国株市場では朝方から利益確定の売り圧力が強かった。その前の日までNYダウは5連騰と戻り足を強めるなどサンタクロースラリーの様相を呈していたが、この日は4.6%台に再浮上した米10年債利回りが重荷となり、ハイテクセクターを中心にポジション調整の売りが全体指数を押し下げた。来年1月20日にスタートするトランプ次期政権での財政政策拡大や関税引き上げなどがインフレを再燃させるという思惑から、来年のFRBによる利下げペースが鈍化するとの見方が改めて浮上し、米長期債を売る動きが顕著となっている。長期金利と株式益利回りを比較して、株式の相対的割高感が意識された。なお、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下落率は1.5%に達し、NYダウの下落率を大きく上回り、エヌビディア<NVDA>などをはじめ半導体関連株にも売りに押される銘柄が目立っている。東京市場では前週に入って日経平均が急上昇し、4万円大台を回復したことで目先達成感からの売りが先行しそうだ。ただ、下値では押し目買いニーズが活発で大引けで4万円大台はキープされる可能性が高く、米株価指数先物などの動きを横にらみに、展開次第ではプラス圏に浮上する場面も考えられる。

 27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比333ドル59セント安の4万2992ドル21セントと6日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同298.326ポイント安の1万9722.031だった。

 日程面では、きょうの東京市場は2024年の大納会となる。海外では11月の米中古住宅販売仮契約など。

出所:MINKABU PRESS


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