午後:債券サマリー 先物は小反発、10年債入札は強い結果ながら上値限定的


 7日の債券市場で、先物中心限月3月限は小反発。10年債入札の強い結果を受けてプラス圏に浮上したが、日経平均株価の上昇が影響し買いは広がらなかった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事が6日のイベントで、追加利下げに関して政策当局はより慎重に進めることが可能との見解を示したことなどが米債に影響。6日の米長期債相場が続落(金利は上昇)したことが国内金利の上昇圧力となり、債券先物は朝方に一時141円46銭まで軟化した。ただ、この日の時間外取引で米長期金利の上昇が一服したことを手掛かりに徐々に押し目買いが流入。財務省が実施した10年債入札で一定の需要を集めたことが分かると、先物は午後0時40分すぎに141円67銭まで上伸する場面があった。とはいえ、日経平均株価の4万円台回復で投資家のリスク選好姿勢が強まっていることから安全資産とされる債券への買いは続かず。トランプ次期米政権の政策によってインフレ圧力が再燃するとの思惑などを背景に、米金利の先高観が依然として根強いことも上値追いを慎重にさせているようだった。なお、10年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭と前回(24年12月3日)の5銭から縮小し、応札倍率は3.36倍と前回の3.12倍を上回った。

 先物3月限の終値は、前日比1銭高の141円60銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.010%低下の1.125%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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