東京株式(大引け)=102円安、米株安に追随も半導体関連の強さ目立つ


 8日の東京株式市場はリスク回避目的の売りが幅広い銘柄に出て、日経平均株価は反落。4万円台を再び下回って取引を終えた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比102円24銭安の3万9981円06銭と反落。プライム市場の売買高概算は18億5328万株、売買代金概算は4兆4624億円。値上がり銘柄数は389、対して値下がり銘柄数は1217、変わらずは38銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方から下値を探る展開を強いられた。前日の米国株市場では、米ISM非製造業景況感指数や米雇用動態調査(JOLTS)など堅調な経済指標を受け、米長期金利が8カ月ぶりの水準まで上昇。これを警戒してハイテク株中心に売られ、ナスダック総合株価指数の下落率は1.9%に達した。また、エヌビディア<NVDA>が6%を超える下げとなり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶりに反落。これを受けて東京市場でも市場センチメントが冷やされ、利益確定の動きを誘発した。しかし、半導体関連株が前日同様に強い動きで朝安から切り返し、日経平均は下げ渋り、一時小幅プラス圏に浮上する場面もあった。ただ、半導体関連以外は総じて軟調で戻し切れなかった。個別株も値下がり銘柄数が1200を上回り、プライム市場全体の74%を占めた。

 個別では、IHI<7013.T>が大幅安、三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>も冴えない。東京海上ホールディングス<8766.T>、ファーストリテイリング<9983.T>が下落、任天堂<7974.T>も売りに押された。野村マイクロ・サイエンス<6254.T>も9日ぶりに利食われた。三井松島ホールディングス<1518.T>が急落、アダストリア<2685.T>、丹青社<9743.T>などが大幅安。

 半面、売買代金トップとなったディスコ<6146.T>が大きく上値を追ったほか、売買代金2位となったアドバンテスト<6857.T>、同3位の東京エレクトロン<8035.T>、同4位のレーザーテック<6920.T>と半導体製造装置大手がいずれも上昇した。また、キオクシアホールディングス<285A.T>は値上がり率トップに買われた。TOWA<6315.T>も高い。トヨタ自動車<7203.T>はしっかり、日本郵船<9101.T>も堅調。このほか日本マイクロニクス<6871.T>、ワイエイシイホールディングス<6298.T>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS


本画面にて提供する情報について
本画面に掲載されている情報については、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドが配信業者です。
本サービスに関する著作権その他一切の知的財産権は、著作権を有する第三者に帰属します。情報についての、蓄積・編集加工・二次利用(第三者への提供等)・情報を閲覧している端末機以外への転載を禁じます。
提供する情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社及び情報提供者は一切責任を負いかねます。
本サービスは、配信情報が適正である事を保証するものではありません。また、お客様は、本サービスを自らの判断と責任において利用するものとし、お客様もしくは第三者が本サービスに関する情報に基づいて判断された行動の結果、お客様または第三者が損害を被ることがあっても、各情報提供元に対して何ら請求、また苦情の申立てを行わないものとし、各情報提供元は一切の賠償の責を負わないものとします。
本サービスは予告なしに変更、停止または終了されることがあります。

本サービスを提供するのは金融商品取引業者である内藤証券株式会社 (加入協会:日本証券業協会 (一社)第二種金融商品取引業協会)(登録番号:近畿財務局長(金商)第24号)です。