8日の米株式市場の概況、NYダウ3日ぶり反発 量子コンピューター関連株は急落


 8日の米株式市場では、NYダウが前日比106.84ドル高の4万2635.20ドルと3日ぶりに反発した。米長期金利が一時4.73%まで上昇した。トランプ次期米大統領が関税導入に向けて経済緊急事態の宣言の検討をしていると伝わり、投資家心理を冷やした。こうした中で、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が追加利下げを支持する意向を示したことは株式相場を下支えした。9日がカーター元大統領の国葬のため休場となるほか、10日には12月の米雇用統計の発表を控えており、持ち高を一方向に傾けにくい地合いにあって方向感は乏しかった。エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)が量子コンピューターの実用化時期について、20年先になる見通しとアナリストとの会合で示したと伝わったことで、関連株は急落した。

 ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>やコカ・コーラ<KO>、ウォルマート<WMT>が上昇。スリーエム<MMM>が堅調に推移したほか、AAR<AIR>が急伸した。一方、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が売られ、ナイキ<NKE>やマクドナルド<MCD>が冴えない展開となった。

 ナスダック総合株価指数は10.802ポイント安の1万9478.878と小幅続落した。メタ・プラットフォームズ<META>が下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が株価水準を切り下げたほか、量子コンピューター関連でDウェイブ・クアンタム<QBTS>やイオンQ<IONQ>、クオンタム・コンピューティング<QUBT>が急落した。エヌビディアは横ばい圏内だった。マイクロソフト<MSFT>はしっかり。テスラ<TSLA>が底堅く、GEヘルスケア・テクノロジーズ<GEHC>が上伸し、イーベイ<EBAY>が大幅高となった。

出所:MINKABU PRESS


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