東京株式(大引け)=375円安、米半導体株安でリスクオフの地合いに


 9日の東京株式市場はリスクオフの地合いとなり、日経平均は一時500円を超える下げに見舞われた。取引終盤は下げ渋る展開となったが、値下がり銘柄数の多さが目立つ地合いとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比375円97銭安の3万9605円09銭と続落。プライム市場の売買高概算は18億4824万株、売買代金概算は4兆3226億円。値上がり銘柄数は332、対して値下がり銘柄数は1277、変わらずは35銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場で半導体関連株が総じて軟調だったことで、マーケットのセンチメントが弱気に傾いた。あすにオプションSQ算出を控えていることもあり、日経平均は先物主導の大口売りで一時3万9300円台まで水準を切り下げる場面があった。米政府が半導体の対中輸出規制を強化するとの観測報道も流れ、半導体セクターの主力銘柄などに売りが出たことも、全体相場を押し下げる要因となった。日銀が1月の金融政策決定会合で利上げを行うとの思惑などから、積極的に買い向かう動きはみられなかったが、取引後半は買い戻しの動きが出て日経平均は下げ幅を縮小して着地している。今晩の米国株市場が休場ということで、海外投資家の参戦が限られ売買代金はやや減少傾向。値下がり銘柄数は1270あまりに達し、プライム市場全体の78%を占めた。

 個別では、売買代金トップとなったフジクラ<5803.T>が大きく下値を探ったほか、売買代金上位のレーザーテック<6920.T>、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>などにも売りが目立った。商船三井<9104.T>、日本郵船<9101.T>などが値を下げ、IHI<7013.T>、川崎重工業<7012.T>も安い。キーエンス<6861.T>も値を下げた。KLab<3656.T>が急落、フィックスターズ<3687.T>も大幅安。サイゼリヤ<7581.T>も大きく水準を切り下げた。

 半面、売買代金上位のディスコ<6146.T>がしっかり、ファーストリテイリング<9983.T>も堅調。サンリオ<8136.T>が買われ、任天堂<7974.T>も上昇した。楽天グループ<4755.T>も買いが優勢だった。野村マイクロ・サイエンス<6254.T>が頑強、アシックス<7936.T>が物色人気に。タムラ製作所<6768.T>が値上がり率トップに買われた。ブイキューブ<3681.T>、ネクステージ<3186.T>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS


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