午後:債券サマリー 先物は大幅反落、日銀利上げ観測で長期金利は1.195%に上昇


 10日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅反落した。12月の米雇用統計の公表を前に手控えムードが広がるなか、日銀が今月23~24日に開催する金融政策決定会合で、追加利上げに踏み切るとの観測が金融市場で広がり、債券売りを促した。

 前日の米債券市場はカーター元米大統領の死去に伴う追悼日で短縮取引となり、長期債相場は横ばい圏となったが、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて、利下げに慎重な中央銀行の姿勢が示されたとの受け止めが広がった。海外金利の先高観が台頭するなか、日本国内では国債買い入れオペや利付国債の入札など需給イベントがなく、安値圏で模様眺めの展開が続いたものの、午後に入り先物は下げ幅を拡大。一時141円05銭まで水準を切り下げた。国内での賃上げ機運や利上げ先送り後の円安リスクなどを考慮し、日銀が1月会合で追加利上げに動くとの見方があり、円債相場の重荷となった。

 先物3月限は前営業日比25銭安の141円06銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は午後3時過ぎ時点で1.195%と前営業日比0.025ポイント上昇。節目の1.200%に接近し、2011年5月以来の高水準をつけた。


出所:MINKABU PRESS


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