14日の株式相場見通し=続落、下値模索続き3万9000円台割れ


 14日の東京株式市場はリスク回避ムードの中、主力銘柄中心に売りを浴びそうで日経平均株価は下値を模索する展開を強いられそうだ。3連休明けとなるが、前週末に米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って急落しており、世界的に金利上昇局面を警戒する動きに東京市場も追随する形が避けられない。日経平均株価は前週末に400円を超える下落をみせ3日続落となったが、きょうも下げ止まらずフシ目の3万9000円台を下回る公算が大きい。欧州株市場もリスクオフの流れにあり、独DAXは前日まで4日続落と調整色が強まっている。世界的に長期金利の上昇傾向が続くなか、米国では今月20日からスタートするトランプ米政権下での財政政策や関税強化などが、インフレを再燃させるとの見方が欧州でもマーケット心理を冷す背景となっている。前日の米国株市場ではNYダウが自律反発狙いの買いに切り返したが、4万2000ドルを挟んでの不安定な値動きが続く。また、米10年債利回りが一時1年2カ月ぶりに4.8%台まで水準を切り上げたことを受け、ハイテク株の相対的な割高感が意識されナスダック指数は4日続落と下値を探る動きが続き、1万9000大台ラインを下回る場面があった。恐怖指数とも称されるVIX指数は一時20を超えている。市場で注目度が高かった前週末発表の12月の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数の伸びが事前コンセンサスを上回ったほか、失業率は低下し労働市場の堅調さが確認され、FRBによる利下げは当面期待しにくいとの思惑が広がっている。東京市場でもリスク許容度が低下した海外投資家の売り圧力を意識せざるを得ない局面にある。今月下旬の日米の金融政策決定会合を控え、本格化する企業の決算発表も横目に神経質な地合いを余儀なくされそうだ。

 13日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比358ドル67セント高の4万2297ドル12セントと反発。ナスダック総合株価指数は同73.526ポイント安の1万9088.102だった。

 日程面では、きょうは12月の景気ウォッチャー調査、11月の国際収支など。海外では12月の米卸売物価指数(PPI)など。

出所:MINKABU PRESS


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