午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利一時1.250%に上昇


 14日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅続落。13日の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことや、日銀による早期の追加利上げ観測が相場を圧迫した。

 前週末10日に発表された24年12月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方が一段と強まっていることが国内債に影響。また、ブルームバーグ通信が10日に「日銀が今月開く金融政策決定会合で、変動が大きい生鮮食品とエネルギーを除いた消費者物価(コアコアCPI)について、24年度と25年度の見通しが上方修正となる公算が大きい」と報じ、日銀の早期追加利上げが意識されたことも国内金利の上昇圧力となった。朝方の売りが一巡したあと下げ渋る場面もあったが、日銀の氷見野良三副総裁の講演内容が伝えられると再び売りが流入。日銀が利上げ判断で重視する賃上げについて「24年度に続き強い結果を期待できる」との認識を示したことで、1月会合での利上げに向けた地ならしと受け止められたようだ。この日に財務省が実施した5年債入札は無難に通過したが相場を押し上げる材料には至らず、債券先物は午後0時40分すぎに一時140円51銭をつけた。なお、5年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が1銭と前回(24年12月10日)と同じで、応札倍率は3.82倍と前回の4.42倍を下回った。

 先物3月限の終値は、前営業日の10日に比べて40銭安の140円66銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.250%と13年9カ月ぶりの高水準をつけ、午後3時時点では前営業日比0.040%上昇の1.240%で推移している。

出所:MINKABU PRESS


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