午後:債券サマリー 先物は続落、植田総裁発言受け利上げ観測 長期金利は一時1.255%に上昇


 15日の債券市場で、先物中心限月3月限は続落した。日銀の植田和男総裁が15日、全国地方銀行協会の賀詞交歓会であいさつを行い、23~24日の金融政策決定会合で利上げを行うかどうか、議論するとの考えを示した。来週の決定会合で追加利上げが決まる可能性が意識され、債券の買い持ち高を圧縮する目的の売りが出た。

 植田総裁の発言は、氷見野良三副総裁が前日に神奈川県金融経済懇談会で述べたものを踏襲したとの受け止めもあったが、改めて追加利上げに備える目的のポジション構築を促す形となった。先物は午前の取引終了時点ではプラス圏にあったが、午後に入り売りが膨み、一時140円51銭まで下落した。

 この日、日銀が実施した定例の5本の国債買い入れオペは、総じて無難な結果と受け止められた。翌16日には財務省が20年債入札を実施する予定。入札をにらんだ持ち高調整目的の超長期債の売りが、円債相場全体には重荷となった。

 先物3月限は前営業日比7銭安の140円59銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は0.010ポイント高い1.250%で推移。一時1.255%と、2011年4月以来の高水準をつけた。

出所:MINKABU PRESS


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