来週の為替相場見通し=トランプ演説と日銀会合の結果次第


 来週のドル円相場は、20日に行われるトランプ氏の米大統領就任演説と23~24日に開かれる日銀金融政策決定会合の結果によっては荒い展開となる可能性がある。予想レンジは1ドル=153円00銭~158円00銭。

 週明け20日に第2次トランプ米政権が発足する。政策がインフレ再燃や財政赤字拡大につながるとの見方から米金利の先高観が強まればドル買い要因となるが、就任式での発言で米金融市場が不安定な動きになるとリスク回避的なドル売り・円買いが流入しそうだ。一方、日銀会合を巡っては追加利上げが実施されるとの思惑が強まっており、17日午後にはロイター通信が「トランプ米次期政権の発足による市場の混乱がなければ、追加利上げを決める公算が大きい」と報じた。ただ、植田和男総裁は昨年12月25日の講演で「追加の利上げについては、春闘に向けた賃上げの動きなどを見極めて判断したい」との考えを示していることから予断を許さない。足もとで利上げを織り込むかたちで円高が進んでいただけに、見送られた場合には円が大きく反落するだろう。

 なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、20日に12月のドイツ生産者物価指数(PPI)と11月のユーロ圏建設支出、21日に1月のドイツ及びユーロ圏ZEW景況感調査、22日に12月の米景気先行指標総合指数、23日に前週分の米新規失業保険申請件数と1月のユーロ圏消費者信頼感・速報値、24日に1月のユーロ圏及び米国購買担当者景気指数(PMI)速報値と1月の米ミシガン大学消費者態度指数・確報値など。国内では20日に11月の機械受注と鉱工業生産・確報値、24日に12月の全国消費者物価指数(CPI)が公表される。

出所:MINKABU PRESS


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