午後:債券サマリー 先物は小反落、日銀利上げ観測が重荷 長期金利は横ばいの1.200%


 17日の債券市場で、先物中心限月3月限は反落した。前日の米国市場で長期債相場が上昇(金利が低下)した流れを受け買いが先行したものの、日銀が23~24日に開く金融政策決定会合で、追加利上げが決まるとの観測が重荷となり、軟化する展開となった。

 この日は利付国債の入札はなかったが、3カ月物の国庫短期証券(TB)の入札が行われた。最高落札利回りは0.3653%と、10日実施の水準(0.2516%)を大きく上回ったことが話題となった。日銀の利上げ観測を反映したとみられ、10年債のチーペスト銘柄と連動する先物は朝高後に下げに転じた。先物は午後に一時140円96銭まで下落した。一方で、前日に実施された20年債入札が強めの結果となったことや、米長期金利の上昇が一服したことを背景に、超長期債に対しては買い向かう姿勢が強まった。イールドカーブ(利回り曲線)はフラット化した。

 日銀が17日に発表した「生活意識に関するアンケート調査」(2024年12月調査)では、1年後の物価について「かなり上がる」と「少し上がる」と予想する回答者の割合は合計で85.7%となり、9月調査の85.6%から0.1ポイント上昇した。円債相場の反応は限定的だった。

 先物3月限は前営業日比6銭安の141円00銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時、前営業日比0.025ポイント低い1.175%まで低下したが、その後前営業日と横ばいの1.200%まで戻した。

出所:MINKABU PRESS


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