午後:債券サマリー 先物は大幅続落、日銀会合の結果発表後に長期金利一時1.235%に上昇


 24日の債券市場で、先物中心限月3月限は大幅続落した。日銀はこの日まで開いた金融政策決定会合で、事前の報道通り0.25%幅の追加利上げを決めた。同時に公表された経済・物価情勢の展望(展望レポート)で、生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)に関する政策委員の予測中央値が引き上げられた。次回以降の決定会合での追加利上げの可能性が意識されたことが円債相場の重荷となった。

 政策委員のコアCPIの予測中央値は、25年度に関しては昨年10月時点の予想から0.5ポイント引き上げられ、プラス2.4%と物価安定目標の2%を上回る水準となった。経済成長率の予測中央値に大きな変化はなかった。円安を背景とした輸入物価の上振れによる影響や、コメ価格の上昇が見通しに反映されたとみられている。先物は午後に一時140円59銭まで下げ幅を拡大した。売り一巡後は、日銀の植田和男総裁の記者会見での発言内容を精査したいとの姿勢が強まり、安値圏で方向感なくもみ合う展開となった。

 24日は朝方に総務省が12月の全国消費者物価指数(CPI)を発表した。生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比3.0%の上昇となった。伸び率は11月の2.7%から拡大。市場予想と一致した。物価指標に対する円債相場の反応は限られた。

 先物3月限は前営業日比26銭安の140円67銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.235%に上昇。その後は1.225%(前営業日比0.020ポイント高)まで戻した。

出所:MINKABU PRESS


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