28日の株式相場見通し=大幅続落か、米ナスダック急落受けリスクオフ


 28日の東京株式市場は半導体関連などハイテクセクター中心にリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均株価は大きく下値を探る展開となることが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、前週後半まで最高値圏を走っていた独DAXは続落し一時5日移動平均線を下回るなど上昇トレンドに歯止めがかかった。一方、米国株市場ではエヌビディア<NVDA>の下げが際立った。中国の新興AI企業が開発したオープンソース型の新AIモデルであるDeepSeekが、低コストかつ高性能であることが取り沙汰され、エヌビディアが製造するハイスペックのAI用半導体に逆風となるとの見方が台頭、これが嫌気され売りが売りを呼ぶ格好となった。エヌビディアは一時18%近い急落に見舞われた。AI開発競争の激化や米中摩擦が先鋭化することへの思惑からハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も急落し、一時下げ幅は700ポイントを超えた。ただ、半導体セクターが売られる一方で、米長期金利の低下などを背景に景気敏感株などを中心に底堅さを発揮する大型株も多く、NYダウは反発している。外国為替市場では一時1ドル=153円台に入るなどドル安・円高方向に振れており、きょうの東京市場ではこれも警戒材料として加わり半導体セクターへの売り圧力が全体相場を押し下げる格好となりそうだ。日経平均株価は一気に3万9000円台を割り込むような深押しもあり得る。

 27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日289ドル33セント高の4万4713ドル58セントと反発。ナスダック総合株価指数は同612.467ポイント安の1万9341.834だった。

 日程面では、きょうは24年12月の企業向けサービス価格指数、基調的なインフレ率を捕捉するための指標が開示される。海外ではハンガリー中銀の政策金利発表、12月の米耐久財受注額、11月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、1月の米消費者信頼感指数など。きょうは香港市場が短縮取引で、韓国、中国、台湾、インドネシア、ベトナムなどアジア市場が休場となる。

出所:MINKABU PRESS


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